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哀しみ本線日本海(バイク)
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今年の9月の3連休は、北岳に登るつもりでいた。自分の夏山の負傷?「腸径靭帯炎」が完治していないにも関わらず、何故か行けることを信じて疑わなかった。ところがどっこい、相棒の副隊長の膝がやはり調子悪い。こちらは水が溜まったようで痛くて曲げられないという。 二人とも年のことを考えず、準備運動もろくにしないで山歩きに熱中した罰でややガタが来たということのようだ。相棒は痛みがあるが小生は痛みがない。「北岳は無理としても簡単な山でも行くとするか!」と回りに打診するも、これもまたうまくない。 このちゃんは鎖骨骨折治療中のため3連休は端から山登りは想定せず、既に親戚にコミット済み。A浦氏も3連休は都合がつかないという。そうすると残された選択肢は「山の単独行」又は「バイク一人旅」ということになる。どっちにするかな〜? 具体的な計画は何も進展せず金曜日の日を迎えた。 金曜日の午後。 部下の一人が大口のディールをクローズしてくれた。サイニングは予定していたものの、ディールはクローズするまでわからない。 当然、祝杯。 都合のつく部下達と吉祥寺の飲み屋に繰り出した。 祝杯であるから杯はすすむ。 あっという間に、麦焼酎が一升半空いた。 気つけば時既に終電タイム。 この時点で「山の単独行」はちょっと無理かな〜。 土曜日。目覚ましはセットせずにお目覚め。前日の酒のせいか体がややだるい。「しょうがない。今年の3連休は小刻みに使うとするか・・・。」と考えていたら、得意のアドレナリンが分泌してきた。「そうだ!日本海を見に行こう!」昨年の夏の「みちのく一人旅」、それと「能登半島(バイク)」でカバーできなかった新潟県直江津と秋田県象潟の間の日本海を見に行こう。12時に出発すれば暗くなる前に日本海へ出られるハズだ。天気予報をチェックすると、明日の東京の予報は雨だが、新潟は晴れている。よし決定! そうと決まればテキパキ準備。地図等の持ち物をそろえ、風呂に入ってすっきりし、12時には暖気運転の終了したバイクに跨った。ところがどうしたことかスタンドレバーを上げて、ギアを入れ、クラッチをつなぐとエンジンが切れてしまう。十分な暖気運転もしているのに・・・・。何度やってもクラッチをつなぐとエンジンが切れてしまう。モトリエゾンに電話するも、本日・明日とツーリングのためお休み。まさか!クッソー!3連休なのに・・・。 諦めかけた私だが、そこは粘着質。だめもとで別のバイクショップへ対処方法を入手するべく車で出かけた。そこのバイクショップのおじさんは口では説明してくれるものの、知識のない私には理解できない。店に陳列してあるバイクのスタンドを繁々ながめ、「まだ解りません。もっと親切に教えて!」という心のメッセージを繰り返し、ついに納得のいく説明をゲット。原因はこう。バイクはスタンドをかけたまま発進しないように、スタンドを立てた状態でクラッチをつなぐとエンジンが切れる安全装置が働いている。スタンドを立てることでそのスイッチが入り、スタンドをあげると物理的に押していた安全スイッチが戻る仕掛けになっているが、要はそのすべりが悪くなって戻らなくなってしまっているというもの。呉工業の“CRC556”を噴きつけて滑りを良くすることで解決できる。 問題を解決し、過去の症状も納得して出発したときには早13時半。予定より一時間半も遅れている。さてどうなることやら。 以下ご覧下さい。 第1日目 2008年9月13日(土) 走行距離 380km 調布〜(中央高速)〜豊科I.C.〜(県道306号線)〜信濃大町〜(国道148号)〜南小谷〜 アドレナリンの分泌と粘着質で無事出発したのは良いが、やはり旅に事前準備は大切である。今回は宿を予約しなかった。果たして当日無事に日本海側まででられるのか?白馬あたりで挫折するのか?一応目指すあては、昨年に能登半島(バイク)の旅で通過した「うみてらす名立」。場所は糸魚川と直江津の間。どちらが近いかあまり気にしていなかった。かつ、北アアルプスの影響か、日本海に出るには、信濃大町、南小谷、糸魚川と先入観で固まっている。諏訪のSAを出発したのが午後4時過ぎで、6時頃までに何とか日本海に出られるかと、景色を楽しむ余裕もなく、肌寒い道をひたすら走った。特に姫川渓谷は暗く寂しい。糸魚川に着いたときは、すっかり暗く、駅近辺のビジネス旅館に宿泊し地元の飲み屋で一杯やるという誘惑に駆られたが、やはりここは根性。「うみてらす名立」を目指して暗い国道8号を直江津に向かって走り始めた。思ったようにはなかなか着かない。やっとのことで「うみてらす名立」に到着。結果はあっけなく「満室」。翌日の行程を考えると直江津方面で宿を探すしかない。もう暗くて、疲れてきていたので、駅前のビジネス旅館で妥協した。このビジネス旅館の顧客志向は相当ひどいものだった。地方経済の疲弊とかいうが、「もっと経営努力をしろ!」といいたい。 遅いチェックインなので、食事ができないのは当然だが、 @
コンビニで買い込んだ弁当その他の容器は有料分別なので全部持ちかえれ A
荷物を畳に上に置こうとしたら、敷物を持ってくるまで置くな。(荷物が濡れていると決め込んでいる) B
テレビが映らないといえば、「前のお客さんは何も言っていなかった。」とあたかも小生が壊したような目つき C
テレビの故障に納得はしたものの、「下の食堂でみて下さい。あいにく満室なのでどうしようもありません!」と (うそをつけ。空き部屋はたくさんあるじゃないか) 和室でゴロンとしてテレビでも見ながら寝酒をチビチビやるためにわざわざビジネスホテルでなく旅館にしたのに・・・。 ちなみにこの旅館は、直江津駅前の旅館越路荘といい、素泊まりで5,000円でした。 尚、直江津に直接でるなら、中央高速〜長野自動車道〜上信越自動車道〜北陸自動車道で調布から直江津まで全て高速で行けることを帰り道で知りました。もっと早く着いていれば、「うみてらす名立」に泊まれたかも知れない。 やはり旅行に事前準備は大切です。 |
第2日目 2007年9月14日(日) 走行距離 364km 直江津〜(国道8号).〜東柏崎〜(国道352)〜柏崎〜(国道402号)〜間瀬〜 昨晩の宿は外れだったので、さっさと出発。苦い思い出に宿の姿を写真に収めて、直江津の駅を合わせて撮影。昨晩の夜食を仕入れたセブン・イレブンで弁当・その他のゴミを捨てさせてもらい、軽い朝食を仕入れる。日本海側で目覚めたのだから今日が本番。まず直江津港へ。一瞬「佐渡島へ渡ちゃおうかな?」という誘惑にも駆られたが、船出までまだ一時間、船旅が一時間半とのことなので結構時間をつぶすことになる。その日中に本土に戻ろうと思うと新潟行きの船で戻ることは可能なようだが、結局それで終わってしまうだろう。やはり事前準備もなしに行動を制限するのはやや危険と冷静な判断で日本海を北に向かう。今回のバイク旅に新潟方面を選んだ一つの理由は、三連休の中日に東京は雨の予報なるも、新潟は晴れの予報であったこと。然るに走り出してしばらくすると、かなりの雨が・・・。なすすべもなくしばし濡れて走り、ようやく高速の下で雨宿り。北から来たライダーいわく、新潟方面は晴れていたとのこと。しばらく雨宿りのあと、雨から逃げるように一生懸命に北上しました。柏崎原子力発電所は、道が巻いているものの、道路からはまったく見えず。考えれば当たり前。道路からロケット砲が届くような原子力発電所では問題だァ〜。原子力発電所をすぎたあたりから、天気もすっかり回復し、あてもない日本海の旅を楽しむのでした。よさげなところで写真をとるのですが、正確な記録を残すでもなく、GPSがあったわけでもないので、どこで撮影したものか不明なものが多いのが残念!気分次第で山道の弥彦山スカイラインなどを立ち寄りし、ようやく新潟駅に到着。新幹線で来ればアット言う間でしょうが、バイクではようやく到着という感じです。新潟市内や港湾地域を抜けるには結構時間がかかり、それを抜けた胎内市あたりは、割と明るい感じでした。村上市の北から由良海岸南の三瀬まで、道路は、羽越本線と平行に走り、まさに「哀しみ本線日本海♪〜♪」これだ〜!途中の笹川流れの付近を含めてバチバチ写真を撮ってしまいました。湯野浜温泉でも泊まろうかなと思って寄って見ると、結構な高級旅館が多く、予算にあいそうにないと早々に諦めました。 湯野浜温泉が予算にあわないことを察したころから、「泊まりはやはり象潟にしよう!」という思いが強く沸いてきた。昨年の「みちのく一人旅」のときも寄せてもらい、何気ない会話でこころ癒された経験と昨晩の不愉快な想いを払拭するためにも!道のりはまだ結構ある。酒田市を抜けて、山形県をあとにし、秋田県まで行くわけだから・・・。日没に間に合わなければ意味が無い!あせり始めると写真の無くなるのがタマにキズ。次の写真は酒田市で撮った鳥海山まで一挙に飛んでしまいます。秋田県に入ってからも、想像していたよりは距離があったものの無事見覚えのある交差点に再会し無事「蕉風荘」に到着。予約なしでも宿泊可能で無事チェックイン。早速お風呂を戴き日没にも間に合いました。 宿の女将さんに昨年も一人でお世話になったことを告げると、たいそう喜んでくれて、一人ぼっちの晩飯どきには話しは弾むは、魚のカマ煮をサービスしてくれるは・・・。テレビのリモコンが電池切れだと思うことを告げたら、その反応は「では、すぐに別のお部屋を用意しますとのこと。」昨日の○○旅館とは偉い違い。もちろん荷物も散らかしていたので部屋替えは固辞しましたが、すぐに電池交換により問題解決。小生の好きな「氷」も大量にお部屋にお運びいただきました。その晩は御想像のとおり、食堂で飲んだ日本酒に加え、コンビニで大量に買い込んだその他の酒で、「氷」の量を心配することもなく、テレビを見ながら一人で行っちゃいました。 |
前夜話題の旅館 |
JR直江津の駅 |
ゴミ捨て、簡易朝食とお世話になったコンビニ。 |
直江津港。泊まっているフェリーが佐渡行きと思います。 |
雨が降ってきたので、高速のガード下で一時待機。柿崎IC |
柏崎原発をすぎてしばらく北上したあと |
正確な場所をよく覚えていない |
おんなじ場所で記念撮影したんでしょう・・・。 |
天気がよければ佐渡がよく見える場所 |
寺泊海岸だと思う。食の要請はグッと我慢しました。 |
間瀬よりは南だがやはり正確な場所を覚えていない |
GPSのフォトドラッカーはこういうときに便利だね。 |
山頂公園から弥彦山の頂上を望む |
日本海側 |
内陸方面 |
ここはハッキリ覚えている。角田岬 |
新潟駅。はじめてきました。新幹線で来ればあっという間なんでしょうが・・・。 |
これも正確な場所を覚えていない。胎内市あたりと思われる。 |
やはり同じ場所でしょう。 |
村上市大月海岸あたり。まさに「哀しみ本線日本海」という感じ |
同じ場所でバイクと一緒に |
いい景色と思うとバイクを寄せてとりました |
笹川流れの手前 |
同じく |
これが笹川流れの駐車場から撮った写真だと思います。 |
新潟県から山形県へ入るあたり |
海岸の目立つ大岩。立岩かな? |
国道と鉄道が平行して走っているから三瀬より南 |
ほぼ同じところを振り向いて撮影した記憶あり |
酒田市の北から鳥海山を望む |
象潟の夕日。蕉風荘の二階から |
夕焼け@ |
夕焼けA |
夕焼けB |
蕉風荘の三階から。十五夜と松ノ木にさえぎられる鳥海山 |
第3日目 2007年9月15日(月) 走行距離
593km 象潟〜(国道7号・県道50号)〜酒田みなと〜(山形自動車道)〜庄内空港IC〜 すっきりとした目覚め。朝食を挟んで朝風呂2回。この日の朝は蕉風荘で爽やかにはじまりました。今日の日程はひたすら帰ること。秋田象潟まで一日で帰るためには高速奮発もやむを得ません。多分加藤紘一が強引に作らせた山形自動車道で山形県の庄内空港までもどり、さらにそこから昨日とほぼ同じ地道で日本海東北自動車道の中条ICまで。ここまでで象潟から既に200km位ありました。その後はひた走り。象潟を満タンで出発し、北陸自動車道の黒崎PAと関越自動車道の赤城高原SAで給油するのと、プラスアルファ若干の休憩。朝9時過ぎに出発し、自宅到着は18時過ぎで約9時間。49歳にしては我ながら頑張りました。これにて3日間の「哀しみ本線日本海(バイク)」は無事終了。あともう一日あればな・・・。そろそろ大型バイクも欲しいな! |
データ |
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日 時 総走行距離 ガ ソ リ ン 燃 費 有料・高速代 |
: 2008年9月13日(土)〜9月15日(月) 2泊3日 : 1,337キロメートル : 72.57リットル 12,520円 平均単価172.53円 : 18.42km/l : 12,300円 (今回は2泊3日のため、高速を随分使いました) |