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「いぃDay !」山岳会日本支部
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第286回「いぃDay!」山岳会日本支部登山のご報告 期日:2013年1月26日(土) 行き先:【中央線沿線/大岩の頭・幕石】 コースタイム: 新宿駅【7:30発】―立川駅【7:53】―(あずさ3号)→塩山駅【8:53着】―(タクシー3150円)→ オーチャードビレッジ・フフ駐車場【9:20/9:30】(ゲート)舗装林道→ P1【10:00/10:05】→ 「旧道父恋し入口」の道標【10:23/アイゼン装着/10:30】→ 舗装林道横断「父恋し登山道」の道標【10:40】 →
姫百合地蔵【11:05】→白雲の滝【11:12】→P2屏風岩【11:43/11:48】→大沢の頭【12:20/12:35】→ 幕岩下【12:45】―リュックをデポして幕岩に登る―幕岩【12:50/12:55】―幕岩下【13:00】→小楢峠【13:25】→ 母恋し道へ【13:27/昼食/13:42】→舗装林道【14:15/アイゼンはずす/14:25】→ 「旧道父恋し入口」の道標【14:30】→(ゲート)オーチャードビレッジ・フフ駐車場【15:05】―(タクシー2870円)→ 宏池荘【15:25/入浴/16:00】―徒歩・コンビニ経由で → 塩山駅【16:20着/16:25発】―(かいじ118号)→ 三鷹駅【遅延のため18:00頃着】→
吉祥寺\(^0^)/ 参加メンバー 隊長、ウッディさん、このちゃん、なおちゃん、ヒロコさん、ノンちゃん 小楢山を検索してみると、「乾徳山、帯那山とともに奥秩父の前衛的な位置にある山で、古くからハイキングコースとして親しまれている」「父恋し路は幕岩、大沢の頭などを通るちょっとスリルのある道」と紹介されている。大沢の頭や幕岩からは御坂の山々と富士山、南アルプスや茅ヶ岳・金ヶ岳、大菩薩嶺など360°展望のすばらしい山だということで、ウキウキわくわくの山行。 実は、参加者全員が小楢山の夏道の経験がない『初めての山』だった。展望抜群の「幕岩」に行くことを目的として、斜度のこと、雪による疲労の事を慎重に考慮し、地図上点線・急勾配の父恋し路を往路とし、母恋し路を復路とした。このコース選択は正解だった。しかし、積雪の父恋し路では、想像以上の試練が待ち受けていた!!! オーチャードビレッジフフから父恋し路入口までは、林道をひたすら歩く。歩き始めに振り返ると、富士山が「いってらっしゃい」とエールを送ってくれている。舗装道路を約1時間の我慢で、「父恋し路入口」。 アイゼンを付けて父恋し路を行く。人の足跡はなく、ただ鹿と熊?!の足跡があるのみ。石仏散在と地図にあるとおりいくつかの石仏と、赤テープを追いながらルートを探す。 「姫百合地蔵」〜「白雲の滝」〜「屏風岩」は、岩ゴロゴロの上に、ふかふかかぶった積雪。尾根を歩くと思いきや実際のルートは尾根から30mほど下の沢。先頭の隊長の足跡をトレースする私達は安心だったけれど、隊長には相当の負担がかかっていたと思う。どこを踏み抜くかわからない!足を置いたそのすぐ横に空洞が見えるという難所。 「屏風岩」からもさらに難所。落ち葉の上に雪が積もった結構な急勾配をつづれ織りに登っていく。下に溜まった落ち葉があるので、アイゼンを付けていても、雪を踏みしめた瞬間に滑る!さらに、雪が踏みしめられていないので、雪自体がもろくて歯が利かないところもある。斜度がきつくてストックをつききれないので、木の枝にしがみつくこともあった。でも、油断大敵!枝が枯れていてポキっと折れるものもあるので、慎重になる。 「大沢の頭」の尾根に上がる前に左へとトラバースすることを赤テープが示していたが、隊長は積雪のある岩場を越えていくことは危険だと嫌い、そのまま“道なき急勾配”を登って尾根に上がることを選択した。ほとんど垂直登攀だ!(と、私には感じた。)冒険に不安と緊張が押し寄せる。 私はその急勾配で・・・。次の足のアイゼンの歯を突き刺し、両手に力をこめて一気に体重移動!その瞬間、雪がさわ〜っと崩れ、両足が宙に浮いた!!!《滑落》・・・せずに済んだ。私は必死に幹にしがみついていたので・・・。えいやっ!後は火事場の馬鹿力を出してがむしゃらに登攀するのみ。 「大沢の頭」に着いた。感動〜感激〜!!!無事辿り着いた安堵感と全力を出して克服した達成感に満たされた。なんと言っても、すばらしい360°の景観。富士山や御坂の山々が出迎えて褒めてくれた。(道標のある正規ルートの道を覗くと、“冒険”の必要はないにしてもやはり急勾配のようだった。) すでに12時をとっくに過ぎていたが、「下山道に辿りつくまで、昼ごはんは食べない」という隊長の指示通り次の目的地の幕岩に向かう。これは、メンバー共通の気持ちだった。 「幕岩」はそそり立つ巨大な岩山。手袋が滑らないか握りを確認してからクサリに取りつく。アイゼンを付けているのでガリッと滑りはしないか、アイゼンをはずしておけばよかったと思いながら・・・。よじ登った巨大な岩はまるで舞台。富士山も南アルプスも雪雲に覆われてしまって残念だったが、周囲の山々の稜線がくっきり見えて、それはそれはすばらしい眺めだった。 雪のルート探しに予想以上に時間がかかったため、小楢山へ行くのは次の機会にして、「小楢峠」から母恋し路へ下山することにした。峠は風の通り道だったので、少し下ったところで立ったまま昼食を摂り、エネルギーを充填して一気に下山した。 「母恋し路」は踏み跡が多く緩やかで、気持ちよく下ることができた。林道に出てからは凍結による転倒に要注意!!! オーチャードビレッジフフに近づくと大きな富士山が「おかえり〜!」と迎えてくれた。お転婆には満足の「垂直登攀」と「岩登り」を経験したが、やはり安全第一、無事帰ってこれてよかったと実感した。 〈情報〉 1 塩山駅徒歩10分の宏池荘という温泉を利用した(500円)。昭和的なこの温泉は湯温が熱めでなめらかで気持ち良い。石鹸はあるが、シャンプー持参のこと。もちろんドライヤーもない。 (手配したタクシーが1台遅れたせいで殿方はゆっくり利用できず、悔しがっていた。) 2 帰りの飲み会は立川の「弁慶」に行くことが多いが、今回は三鷹まで特急に乗り、吉祥寺の「かっぱ」(もつ焼き屋)に立ち寄った。カシラ、シロ、ハツ・・・どれもおいしいが、レバ刺しが美味だった! (下戸だったはずのなおちゃんは、「熱燗の後の冷やの〆」のおいしさを知り、またまた新しい扉を開けてしまった。) (のん記) |
〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜
タクシーを降ろされるゲートの直ぐ手前にある案内板。役に立ちます |
ゲートから林道を歩く。ゲートは開いているものの急坂が凍結しており冬季は自動車不可 |
父恋し路の入り口まで約50分 |
アイゼンを装着し、入念の準備。 |
1月14日の大雪から登山者少なくトレースがほとんどない。 |
一度林道に出る。この林道は母恋路への林道ではないのでご注意 |
父恋し路の登り口。トレースがありそうなので期待したが、ほんの入り口だけ |
しかし、皆元気についてくる。今のうち・・・ |
白雲の滝。この先はまだまだ続く |
引き返す気も無いので黙々と登る |
もう少し雪が深かったら断念だったかなあ〜 |
赤テープを探しながら進んで行く。地図上の夏道とは異なる?今後の課題 |
屏風岩に到着。しかし実際はここからがきつかった。 |
夏道は横にトラバースしてくようだが、雪が深くてトラバースし難い |
結局、ほぼ直登して、無事大岩の頭へ。この間写真撮影の余裕なし |
景色抜群だ風が冷たくてゆっくり鑑賞する感じもない |
先に到着した隊長は既にお手手凍りそう。カイロがなかったら凍傷? |
幕岩にあがったとこからの景色。手は冷たく疲労はしているもののここを逃すてはない |
南小金沢連嶺 |
元気なギャルたちが上がってきました |
やはり皆一番高いところへ・・・ |
結構バテたそうです。本人の弁 |
さあ、みんな下山するよ〜。早く下山道の確信を得ないと! |
母恋し道への分岐点。夏道なら10分程度?35分かかりました |
写真は一挙に母恋し路の終点 |
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やはり南小金沢連嶺が美しい |
母恋し路の終点から林道を下り、朝の父恋し路の登り口へ |
インドへの出張フライトのなかでコメントつけました |
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