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「いぃDay !」山岳会日本支部

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285回「いぃDay!」山岳会日本支部登山のご報告

 

期日:201315日(

 

行き先:【奥秩父山地/帯那山(1,347.3m)】

 

コースタイム:新宿駅【7:30発】―(あずさ3号)→山梨市駅【8:58着】―(タクシー)→戸市登山口【928/9:40】→

 P110:10/10:15】→ 帯那山山頂【10:50/11:00】→ 奥帯那山(1422m)まで往復して帯那山山頂に戻る →

帯那山山頂【11:30/昼食/12:05】→ 無線中継所、林道との分岐(温泉への道標)、二体の石仏を経て→

 積翠寺温泉古湯坊「坐忘庵」【14:18/入浴/15:15】―(タクシー)コンビニ経由で → 甲府駅【15:40/15:55発】

―(スーパーあずさ22号)→立川駅【15:58着】→ 立川「弁慶」にて新年会

 

メンバー:隊長、副隊長、このちゃん、くまちゃん、のんちゃん、なおちゃん、りんごちゃん

新年会メンバー:隊長、副隊長、このちゃん、のんちゃん、なおちゃん、レイコさん、菊丸、アユラシ、りんごちゃん

 

「いぃDay!」山岳会登山に初参戦の私が、ご報告させていただきます。

このちゃんとなおちゃんの山行の美しい写真を見せてもらってすっかり魅了され、今回の「帯那山」登山にワクワクして参加しました。

 

帯那山は、山頂近くまで車で入ることもできる山です。それでいて、関東の富士見百景にもなっており、同時に山梨市八景の雲海を見るタイミングに出逢うこともある山で、山梨百名山の一つになっています。

私たちの今回の登山のスタートは、山梨市駅からタクシーで30分ほどの戸市登山口でした。

940分。気持ちのいい晴天。でも山際に雲が浮かんでガスの気配。日陰は空気の冷たさを感じるものの、くまちゃんのアドバイスでシェルのジャケットは脱いで登山開始。私は先頭の副隊長のあと、7人中二番手です。

登山口から、まずは比較的緩い傾斜の落葉松の落ち葉積もる登山道が続きます。タクシーの運転手さんの話によると1228日に最後に降ったという雪の名残りはありませんでしたが、道の脇に雪解け水も含むかと思われる細い水の流れがありました。湿気を含んだ落ち葉ごと凍った土で滑らないように足場を選びつつ(すぐ前を歩く副隊長が振り返って注意してくれて!)10センチ以上あると思われる霜柱を踏みしめつつ進みました。

初心者の私は、前日に「山幸」で自己流のウォーキングによるらしい「踵とつま先で大股で歩く癖」を注意されてきており、前を行く副隊長の足運びを実は必死に真似していました。

30分ほど登った日当たりいい場所で休憩。「1時間ごとくらいに休憩」と、このちゃんに聞いていたので、隊長副隊長の初心者の私に対する配慮、と有り難くお休みした次第です! 足を止めてみると、人の気配のない山中の静寂にいつのまにか包まれていたことに気付き、心落ち着きます。帯那山に迎え入れられつつあることを味わい、行動食チョコレートも味わい、みんなと登っていることにジンワリ幸せを感じつつ5分ほどで出発。やっぱりシェルは脱いでいてよかった。爽快な気分で再出発。

傾斜が増してくる中、副隊長の淡々と変わらない歩き振りの真似に再び集中しつつ、後ろを歩くみんなの笑いが絶えることのない様子に心なごみつつ、さらに登ること30分あまり。

視界が開け、草原地の広場に出ました。ここが帯那山のほぼ山頂、第一の目的地です。

このあたりは春秋は芝スキーが楽しめ、夏はアヤメの群落になるとのこと。アヤメもきれいでしょうね。帯那山の標高「1422m」を明記した杭もありましたが、ここはホントの山頂ではないらしい。

さあ、眺望は?…おお、残念だ〜!眼下に広がる甲府盆地の向こうにガスが出て、富士山は見えず。

気を取り直して落葉松林の中、カヤをかき分けるように尾根沿いにさらに北上して歩くこと15分あまり。奥帯那山へ。ここが本当の帯那山山頂です。二等三角点がありました。落葉松林で見晴らしはきかないものの、見上げると落葉松のはだかの枝ぶりの先の青空がカーッと高く抜けてゆく。清々しいぞ〜!

再び草原地に戻る途中、カヤにつかまる繭を発見。繭の中にジッと時を待つ蛹の姿。

草原地に戻ると、思い思いにすわって昼食です。日当たり良く風もないので、日向ぼっこのピクニック。記念撮影のときも座って足を投げ出しゆったり「トカゲ」な私たち。隊長たちがガスをつけてくれてお湯を沸かし、カップラーメンやカップトン汁おいしい〜!沸かしたお湯で暖かいコーヒーもいただいてうららかなひと時でした。

そうして過ごすうち…何とガスが覆い隠していた富士山が頭を出した〜…!と思ったら肩?も出し始め…。

そんな中、125分下山開始。

すると、山並みと雲の海が墨絵のように幾重にも重なる濃淡の中に、富士山は浮かぶように現れました。

まさに富士山の方向がそのような空模様、空気模様だったわけで、とてもレアな富士山となりました。

下山は往路を辿らず、次なる目的地の積翠寺温泉古湯坊「坐忘庵」、つまり温泉、を目指します。

山道を降り始めてすぐに未舗装の林道に入り、ここからつづれ折りに標高を下げていきます。

…と、ついにこの日の「メインディッシュ」が押し寄せてきました!「メインディッシュ」と言ったのは誰だっけ?みんなそう思っていたね、きっと。

つづれ折りのいくつ目かを曲がったとき、眼下の平野の向こうに南アルプス連峰のくっきりとした稜線がド〜ンと姿を現したのです。ガスもなく雪をかぶった山肌がはっきりと。そして右手には、八ヶ岳の山々もその雄姿を堂々と現していました。つづれ折りを折れるたびに山並みもグイグイッと近くなるように感じられ、そのたびに写真撮影に余念のない女性陣。特に文字通り?お登りさんの私!

左手から農取岳(3025m)、間ノ岳(3189m)、北岳(3193m)、仙丈ケ岳(3033m)、甲斐駒ケ岳(2967m)と南アルプスの峰々。そして権現岳(2715m)、阿弥陀岳(2805m)、赤岳(2899m)、横岳(2829m)と八ヶ岳連峰!(私は教わったばかりの山の名前たち!)

「あの稜線歩いたよね。今度は甲斐駒行きたい」「横岳から入って阿弥陀まで行ったから、次は権権!」と次なる目標も口々に飛び出しみんな表情晴れやかなこと!大興奮でした。私もなんだか一緒に嬉しくなりました!

しかもこの場所からは珍しい遥か彼方の北アルプスの峰々までも、ガスの気配もなくはっきりと姿を現しており、大喜びの一行でした。

この後、標高1273m付近の道標を目印に林道から分岐した温泉へ向かう登山道に入り、さらに標高1230m付近の二体の石仏を目印に進んだのですが、これらの道標はとても控えめで見つけにくく、隊長副隊長が急にフットワーク軽く道の確認に動き回り始めました。他のメンバーも素早く地図とコンパスの確認、GPSの確認、と、初心者りんごから見るとベテランの皆さんのとてもかっこいいシーンでありました。

これらのチームワークで難なく歩を進めまた林道に出ると、今度は素晴らしい「デザート」の眺望が待っていてくれました!

隊長の「(富士山)すごいぞ!」に走り出す私?!

富士山は足元まですっかり姿を現してくれていました。首のあたりにうっすら白いマフラーを巻いた雪の富士山…。またもやシャッター止まらず。

そして富士山の見晴らしに思いを残しつつ、傾斜が比較的急な登山道に入りました。冬枯れのカヤが茂り落ち葉の層が深い。落ち葉の中には拳大からもう少し大きい石ころがゴロゴロ身を潜めていて、登りのルートより手ごわい足場加減。倒木も多く、跨いだりくぐったり忙しい。けれど…楽しい!副隊長は結構速いペースで歩を進め、みんなも無言で足下に注意集中でどんどん下りました。

その先には…。温泉「坐忘庵」が待っている。

坐忘庵でこの山行の汗を流し、そして遥か立川での新年会にゴールするために、歩く歩く…。結果、地図上のコースタイムで3時間かかる下りを、2時間15分くらいで歩いてしまったようです。素晴らしきかな?!

温泉の気持ちよさは山行の後となると質が違いました。極上。初心者が言うのだから間違いない。

新年会も私は確か初めての参加なのですが?!レイコさん、菊丸、アユラシも駆けつけて気持ち許せる愉快な仲間の中に加えていただき楽しかったです。

私の初めての山行のために「山幸」でのすべての始まりから付き合ってくれたこのちゃん始め、隊長副隊長とみなさまに感謝しきりの第一回参加となりました。これからもよろしくお願いします。(記:りんご)

 

もっと沢山の写真はこちら(近日リンク予定)

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

帯那山登山口までJR「山梨市」からタクシー

アットいう間に(写真も撮らず)頂上近辺です

頂上。記念撮影はしてみたものの・・・

肝心の富士山が見えずにみな不満顔

腹ごなしに眺望のない奥帯那山までピストン

帰ってきてまだ景色改善せず

しょうがないピクニック気分で昼飯でも食べるか

ようやく景色が・・・。指さしているのは甲斐駒ケ岳

林道からの景色に感激。このあと少し道に迷う

石仏2

石仏からひたすら下山。目指すは積翠寺温泉

道の正面に富士山

古防之湯でお風呂頂戴致しました

場所は一気にJR「立川」駅階段。まだ宴席前ですが・・・。

宴のあと。幸せな人々

 

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