第236回:井手山岳会日本支部登山のご報告
期日:5月15日(土)
行き先【中央線沿線/滝子山(1620m)(寂梢尾根・浜立尾根)】
コースタイム:中央線「笹子」駅 [8:58着/9:11発バス]〜稲村神社バス停 [9:18]〜寂梢尾根登山口 [9:33/9:40]〜林道クランク[10:09/10:12]〜P1[11:20]〜寂梢尾根分岐[12:26]〜滝子山頂[12:47/昼食/13:40]〜寂梢尾根分岐 [13:55]〜浜立山[14:10]〜浜立南尾根分岐[14:13]〜P2[14:50/15:00]〜浜立尾根入口[15:28]〜道証地蔵[15:40]〜「笹子」駅[16:40/16:47発]
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(提供 Konochan)
この春は花を巡る山行が充実していた。ミツマタ、イワウチワ、アカヤシオと楽しめたので、今回は「イワカガミの咲く山を」とリクエストし、隊長に滝子山・寂梢尾根をチョイスしてもらった。ネットや資料で調べると小金沢連峰周辺では5月中旬から下旬にかけてがイワカガミの見ごろらしい。今年は4月になってから雪が降ったり冷え込んだりしたが、うまく咲いていてくれるといいな。
寂梢尾根は変化に富み急峻な岩場もあるため、昭文社の地図では赤点線で示されて「危険」マークがついており、なかなか赤実線に格上げされない。しかし訪れる人は少なくなく、「通」のハイカーの中では人気の尾根なのかな、と思う。人気の理由の一つに今回の目当て「イワカガミ」もあるのだろう。
イワカガミが現れるのは、岩を登っていった最後の最後、浜立尾根に突き当たる少し手前である。昨年の秋に来たとき、岩を覆う小豆色の葉を見て絶対に花の季節にも来たいと思った。そろそろ花の群落のはずだがまだかな、と期待しながら岩尾根を登ると、左手に雪を抱いた北岳から悪沢岳・聖岳たちがご褒美の雄姿を見せてくれた。そしてとうとう「コイワカガミ」の咲く岩場に到着。一部はまだつぼみで、例年より少し遅めかもしれない。しかし可憐な花に会えて、みんな大喜び。写真をたくさん撮った。
コイワカガミを楽しんだあとは浜立尾根までもうひと登りで突き当たる。そこから少しアップダウンの後、岩場を急登して20分で滝子山山頂に到着、昼食にした。楽しい昼食の後、「さて、今日はどの道を下りるかな…。」と地図を見る隊長。そして「浜立尾根を下りてみよう。」と決定。 う、浜立尾根かぁ…!(内心、汗!)。その尾根は2009年3月に登ったが、浜立山まで岩はないけれどずっとアキレス腱が伸びっぱなしだったのを覚えている。はたして浜立山までの緩やかな登りを過ぎ、南尾根を左に分けた後、下り始めるとやっぱり。ず〜っとず〜っと気の抜けない急な下りである。「いや〜、これはすごいな〜。俺がこけて前のみんなを巻き込まないようにしなきゃ〜ね!(笑)」ふうふう言いながらも、快調に下る凸さん。「私は下りは遅いから、リズム崩れると悪いから先行ってください。」と、がんばるタマちゃん。「大丈夫、大丈夫。僕ぁ、元々リズムなんて無いから!(笑)」世知辛くゆとりのない現代にあって、いつも心の広いアユラシ。
口数が少なくなり、写真を取り忘れるほどの急下降だったが、一気に効率よく浜立尾根入口の赤テープまで下りてきた。そこからは笹子駅まで1時間ちょっとのんびり歩く。笹子酒造でビールを調達した後、立川の「弁慶」で調子をあげ、最後は「しぇ・もと」で締めくくった。
今回の参加者:隊長、凸さん、タマちゃん、アユラシ、Konoちゃん
今回の実働時間:5時間10分
今回の累積登高差:1139m
今回の踏破距離:10.9km
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