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井手山岳会日本支部
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第235回:井手山岳会日本支部登山のご報告 produced by H.Tanuma 期日:5月8日(土) 行き先【秩父/大持山西尾根】 コースタイム: 西武秩父線「西武秩父」駅[8:53/8:58]〜浦山大日堂[9:25/9:30]〜奥秩父線16号鉄塔[10:05/10:10]〜安曇幹線324号鉄塔[10:25]〜P1[11:10/11:20]〜1142m点[11:40]〜大持山[12:10/13:00]〜 ルートマップはこちら 高度記録はこちら 春はなにかと気忙しいものだけど、それにも増して劇的な変化を見せる山の春も大いに気になるところ。春の到来を感じるにつれて、若葉の芽吹きと出来れば春の花も一緒にめでてみたいという思いが次第に強くなる。もたもたしていると、全く出会うことなく梅雨に入ってしまうという恐怖すら思える。膝と相談したところでさて思案。甲府盆地界隈か、秩父盆地界隈かと思っているうちに(何故か奥多摩は春の花の印象に乏しいかも知れない)、久しく訪れていない大持山が頭に浮かんだ。アカヤシオと新緑というリクエストにきっと応えてくれるはず。妻坂峠か鳥首峠経由で上がるのが常套手段だろうが、今回は搦め手(西尾根)からアタックすることとし、西武秩父駅からタクシーに乗り込む。ゴールデンウィーク明けの週末にしては参加者6名と盛況、2台に分乗することになる。今日は一点の曇りもない上天気だ。 浦山大日堂前で下車し、さっそく送電線巡視路を捜して歩き出す。始めはやはり容赦のない急勾配で、その分効率良くがんがん高度を稼ぐ。やや勾配が緩む頃、16号鉄塔に到着。周囲が伐採されていて、北側以外はすこぶる眺めが良い。三ツドッケが普段見慣れない角度で顔を見せている。続く2番目の鉄塔(安曇幹線324号)は16号鉄塔よりはるかに巨大なせいか、周囲は伐採されておらず眺望無し。で、そのまま通過。この鉄塔から先は予想通り踏み跡が弱くなる。 焼山も眺めの無い単なる高みに過ぎないが、眼に痛い程の若葉の輝きに包まれていて、思わず立ち止まってしまう。この先はしばらくは単調な直線的登りが続く。新緑の木立と、振り返れば僅かずつ形を変えていく長沢背稜の峰々がなによりの慰め。1,142m点あたりになるとようやく傾斜も穏やかとなり、行く手に大持山の山頂も見えるようになる。そしてちらほらとアカヤシオが咲いているのに気が付く。どうやらなんとか間に合ったようだ。 山頂で丁度昼時となったのでランチタイム。陽射しはすでに初夏。みんなが持参した色々な食べ物に手を伸ばしただけで、自ら持参したカップヌードルには手をつけないまま満腹となってしまった。この調子だと次回は手ぶらでも良さそうだ、という考えに染まるのがちょっと怖い。 少なくともここまでは既定通りであるが、ここで今後のルートを協議。妻坂峠か鳥首峠を経て名郷に出、さわらびの湯か、小持山を越えて浦山口に出て、秩父のクラブ湯か。結果、何れにしてもこのまま下るのは惜しかろうと、とりあえず小持山も登ることにする。この尾根筋にもアカヤシオが期待できるはずだという読みもある。 はたして大持山から小持山にかけては期待以上に咲いていて、概ね今回の目的を達成した気分。そうなると後は下山ルートを選択するのみ。高ワラビ尾根経由ではやや時間的に無理がありそうなので、シラジクボから橋立川に沿って浦山口へ下ることとする。この沢沿いの道は総じて良い雰囲気だが、一か所だけ崩壊していて2回の渡渉を強いられる。 やがて、浦山口駅に到着。間もなくやってきた登り電車(西武線直通電車)に乗り込み、西武秩父駅で下車。目論見通りクラブ湯で汗を流した後は、再び西武秩父駅に戻り、レッドアロー号に乗車。締め括りはやはり所沢の「百味」なのでした。 実働時間合計:5時間30分 今回の累積登高差:1,105m |
〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜
【01】西武秩父駅前からタクシー乗車(大日堂まで3,950円)。今日はいい天気だ。 |
【02】ここが西尾根の登り口。今日もTEPCOのお世話になる。 |
【03】多少傾斜が緩くなってきた。 |
【04】奥秩父線第16号鉄塔に到着。 |
【05】ここは結構眺めが良い。 |
【06】振り返ると三つドッケ(左手)が仰げる。右は大平山。 |
【07】焼山を越えたあたり。 |
【08】新緑が眩しい。 |
【09】ヒトリシズカを見つけた。 |
【10】なかなか休める処が無い。で、木立に寄り掛かることになる。 |
【11】木立越しに大持山を眺める。 |
【12】1,142m点を過ぎたあたり。 |
【13】ブナの巨木。背後には蕎麦粒山や三つドッケが見える。 |
【14】見つけました、アカヤシオ。 |
【15】大持山に到着。 |
【16】妻坂峠方面を見下ろす。関八州見晴台辺りまでよく見える。 |
【17】小持山へは、いくつかのアップダウンがあり飽きない。 |
【18】小持山山頂。なんとかアカヤシオも残っていてくれた。 |
【19】武甲山とアカヤシオ。 |
【20】アカヤシオの下でポーズ。 |
【21】違ったアングルでもう一枚。 |
【22】シラジクボ。ここから橋立へ下ることにした。 |
【23】ハルリンドウを発見。 |
【24】伐採跡に植えられた檜の幼木。なんとも不思議な風景だ。 |
【25】沢の水で癒す。 |
【26】スゲ沢分岐。この先、道が崩壊していて通行不能のところ有り。 |
【27】でもって、なんとか濡れずに渡渉しようと頑張るタマちゃん。 |
【28】結構大きな滝もある。 |
【29】長者屋敷の頭からの道と合流。 |
【30】途中、なぜかベンチもある。 |
【31】林道の終点には壊れ掛けた警官の人形。異様だ。 |
【32】橋立堂脇にシャガが群生。思わず手を差し伸べるタマちゃん。 |
【33】浦山口駅が見えた。なんとなくルネ・マグリッドの絵を彷彿させる。 |
【34】「クラブ湯」前で女性陣を待ちながら今夜のプランを練る隊長。 |
【35】打ち上げはやっぱりここにした。久しぶりだ。 |