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井手山岳会日本支部
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第218回:井手山岳会日本支部登山のご報告 期日:7月18日(土)〜7月19日(日) 行き先【雲取山(2,017m)〜飛龍山(2,077m)/雲取山荘泊】 第1日:西武線「池袋」駅7:30〜「所沢」駅7:52〜「西武秩父」駅8:52〜(バス9:10)〜 ルートマップはこちら 高度記録はこちら <1日目> 3度目の正直で念願の飛龍・前飛龍を登ってきました。(2005年2月と2009年3月のリベンジ)ご承知のように飛龍山(大洞山2069.1m)の肩にあたる北天のタルはどこから入っても山深く行きにくい場所です。前回2回はいずれも北天のタルで引き返すという、苦渋の選択をした因縁の場所。今回は雪の時期ではないので絶対大丈夫でしょうが、山深いことに変わりはありません。そこで8月第1週に控えた夏合宿(槍ヶ岳)のトレーニングも兼ねて7月企画に飛龍をチョイスしたわけです。 メンバーは隊長、菊丸と、私(Konochan)の3人です。入り口は、3月と同じく、埼玉県側三峰神社から。軽く腹ごしらえの後、11時前に三峰神社バス停を出発してから、安定したペースを守って登ります。雨上がりでところどころ滑りやすい場所があるものの、1時間20分歩いて一気に霧藻ヶ峰休憩所まで来てしまいました。前回昼食をとった霧藻ヶ峰(黒岩山)山頂は植生保護のために立ち入り禁止になっていたし、休憩所も混んでいるので、昼食はお清平で。菊丸持参のおにぎりは塩がきいていておいしい。鮭寿司も笹の葉が香ばしく、アウトドアにはぴったりでした。 さてお腹が満たされたら、また快調な足取りの復活です。そういえば先ほどから陸上部らしい学生がどんどん下りてきてすれちがいます。何でも大東文化大学の駅伝チームとか。朝10時に三峰神社を出て、雲取山山頂まで駆け上がってきたそうです。すごいなあ。箱根駅伝のトレーニングはこんな場所でもやっているんですね。などと、感心しているうちに展望が開けてきました。1580m峰付近からは、東に酉谷山が見えました。 前回アイゼン装着した場所(1700m)あたりを通過したのがちょうど14時。3月には、今日より30分以上早く出発しても、ここでアイゼンをつけたのが15時近くでしたから、今回は1時間半も早いということになります。でもまだ行程の半分ちょっと過ぎ。ゴールの雲取山荘へ着くまでに前白岩、白岩山と二山越えなければ!高度グラフを見るとハ〜と思うものの、不思議なものでここから先は白岩山まで一気に登ってしまいました。変化のある道だと飽きないのですね。白岩山では、鹿と遭遇。人に慣れているのか逃げようとしません。鹿に癒されて元気も回復。前回は芋ノ木ドッケの西を巻くコースを行きましたが、元気があまっている今回は小ピーク経由にしました。こちらの道は人通りも少ないらしくまるで原生林。苔むした朽木を乗り越え、倒木をまたぎながら「整備された登山道もいいけど、あたし、こういうサバイバルっぽい道が好きだな!」と、菊丸。井手山岳会メンバーになってからワイルドなマイナールートにはまってしまった私たちです。大ダワからは男坂の急登を進み、3月はここで落日とおいかけっこだったね…などと話しているうちに雲取山荘に到着。16時半でした。 <2日目> 2日目は私たち3人+2人メンバーが増えました。カエちゃんとタケシくんです。雲取山荘で同室だった2人が一緒に飛龍まで同行することになったのです。昨夕部屋に通されたとき小屋のご主人が「あとで2〜3人お連れしますけど、雰囲気を見て入れますから。」というので、「爽やかなイケメンか、かわいい女の子をお願いしますね!(笑)」と言ったら、ホントにイケメン&かわいこちゃんコンビの2人が入ってきたのでした! 朝は3時に起きて3時半に山荘を出発。雲取山頂を目指します。3月は雪深いこともあって山荘から北天のタルまで6時間(食事をぬかして5時間弱)かかりました。昨日は冬より2時間短縮でしたから、今日も楽しみです。山頂の避難小屋前で曙に染まる空を見ながら朝食。そして飛龍を目指して西へと下っていきます。今日はずっと笠をかぶっているものの、富士山が見え隠れして尾根道も快調です。6時に狼平に着きました。広い湿地帯で狼の雄叫び。今日はみんなノリがいいね。そして三ッ山を巻きながら進み、北天のタルへは7時半に到着。「まだ7時半なんて!」「余裕だね!」笑顔がほころびます。 少し休憩してから、いざ飛龍へ。ショートカットの直登ルートを通って30分で山頂に着きました。飛龍山頂は木が茂って展望もないので2食目のご飯は見晴らしのいいところで食べよう!ということになり、前飛龍目指して出発。ところがこの前飛龍。すぐそこに尾根の続きに見えているのになかなか着きません。「ちょっとのど渇いたよ〜!」「う〜ん、もうちょっと、もうちょっと。」うす桃色に咲く石楠花の花に励まされ、前飛龍の南面の岩場に到着。お〜!絶景かな絶景かな!ちょっと引っ張っちゃってごめんね。でも、このすばらしい景色を見ながら食事にしよう!は〜い!昼食(と言ってもまだ9時ですが!)もおいしい空気とパノラマビューで充実したものになりました。 さて、お腹も心も満足したら長い長い下山への道です。「ここから、ミサカ尾根伝いにサヲラ峠まで行き、丹波におりますよ。」地図と高度グラフでカエちゃん、タケシくんにも説明。「は〜い。私、尾根歩きって好きです!」ところが前飛龍からの下りは本日一番の難所。すべったらまっさかさまに落ちそうな岩塊や尾根が痩せていて足のすくむような場所もあります。「カエちゃん、尾根でもこういうのもあるんだよ。」「ひえ〜!私、こういう尾根は好きじゃないですぅ〜!(笑)」なんとか一気に200m下り、ゆるやかで幅が広くなると「私、こういう尾根が好きです〜!」(笑)両側にブナの林が続き、新緑を通って光が風にゆれる尾根歩きは、気持ちがいいです。そうこうしているうちに1時間でサヲラ峠まで着きました。 さあ、あとは一気に丹波まで下るだけ。ところがこの「下るだけ」が大変でした。単調な九十九折れをただひたすら800m下るのです。変化がある道なら楽しいですがひざはがくがくしてくるし周りの林も植林の杉ばかりで景色もイマイチ。ひざのために途中1回休憩を取って、無事下りきりました。下界に到着して、のめこい湯でビールを一杯のんでから汗を流し、さっぱりしました。初めての2000m級登山だったカエちゃん&タケシくんは、心地よい疲労と共に直帰。われわれ3人は仙川の「きくや」でおいしい焼き鳥を肴にいいちこのボトルを一本空けちゃいました。 今回の実働時間:11時間15分(1日目:4時間30分、2日目:6時間45分) 今回の累積登高差:2,462m 今回の踏破距離:25.5km |
〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 〜
三峰の登り口 |
この神社の鳥居をくぐって、アンケートに回答するのが間違えないポイント |
山登りの世界に秩父宮は偉大な方でした |
お清平で昼食をとる美女?たち |
1580m峰より東に酉谷山を望む。 |
前回アイゼンを装着した付近? |
見てご覧のとおり前白岩山 |
白岩小屋から右手(西)には和名倉山 |
白岩小屋。冬季は無人でしたが夏季は営業していました |
興味のある方は解説をお読み下さい |
白岩山の頂上では鹿のお出迎え |
あまり人を怖がる様子もないバンビちゃんでした |
頂上付近はやたらと虫が多かった |
記念撮影をして早々に撤退 |
前回はパスした芋ノ木ドッケ。普段省略が多いなかで貴重な一枚です |
原生林のなかを歩きます |
メインストリートにもどってチョット一息 |
ここまでくればあとは30分の登りで今夜の目的地に到着 |
雲取ヒュッテの少し上からふり返る。向かって右が白岩山、左が前白岩。左下の木のかげは妙法ヶ岳。 |
3時半に出発。本日同行を決めたタケシ君とカエちゃんも一緒 |
朝一番はゆっくり慎重に登ります |
夜明けまでに山頂到着 |
この感動は山でしか味わえない |
天気がいまひとつでしたが、明け行く |
東の空をお楽しみ下さい |
めし、めし、めし。朝食タイムです |
小雲取方面を望む。4時49分 |
今回富士山は一度も全貌を見せてくれませんでした |
避難小屋の後ろの岩のまえ |
富士山方面をバックに出発の記念撮影 |
すっかり明るくなりました。4時56分 |
相変わらずの富士山 |
倒幕を乗り越えるカエちゃん |
狼平。吠えよ狼たち! |
後ろに立っているのがタケシ君 |
隊長。三ツ山付近にて |
このちゃん |
菊丸 |
タケシ&カエ |
北天のタルにて記念撮影 |
飛龍への道。リベンジの領域に踏み込みました |
隊長はじめ全員はじめての飛龍山頂 |
なんだっけ?石楠花の花 |
メインストリートの分岐点に戻る |
前飛龍の岩場にて昼食。タケシ君が美味しそうにラーメン食べている写真を撮りそびれました |
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前飛龍の岩場 |
ここからの下りがキツイ!はじめは急坂 |
その後もひたすら長い。このあとようやく「のめこい湯」へ |
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