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井手山岳会日本支部

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第215回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:6月27日()

行き先【青梅線沿線/鳩ノ巣城山(759.8m)

 

コースタイム:JR青梅線「立川」駅[8:11](ホリデー快速おくたま1号)〜
JR
青梅線「青梅駅」[8:42着/8:56]JR青梅線「鳩ノ巣」駅[9:329:40]
登山口[9:46]〜鳩ノ巣城山[10:4511:05]〜大楢峠[11:3512:15]〜もえぎの湯[14:00]

 

ルートマップはこちら     高度記録はこち

(提供 Konochan

 

今回は標高800mにも満たない鳩ノ巣城山がメインディッシュ。奥多摩でわざわざこんなに低い山を目指したのには些か理由があり、この界隈で「山」と名の付くピークのうち、個人的に登っていないのは最早ここだけとなってしまっていたことが理由の一つ。それに隊長から「今日は軽い山」を要請されていたこともあり、迷わずここをターゲットにした次第。かつて「海沢城山」とも呼ばれ、かの平将門が築城したという伝説もあるらしい。鳩ノ巣駅に降り立つと、城山から連なる尾根が目の前に聳え、否が応でも登高意欲が湧いてくる(軽い山を所望する者には萎えてくる)ところではあるが、今日は梅雨の晴れ間で朝から暑く、出来る限り日なたは歩きたくない感じ。

駅から川に向かって下り、狭く深い峡谷に掛る雲仙橋を渡ると、これから登る尾根の突端は峡谷に切断されたように岩がむき出しとなっていて、流石にここを登ることは出来そうに無い。舗装道路は尾根の左側を絡むように延びていて、石垣が積まれている。しばらく右に石垣を眺めながら進むと、切れ目に石段があって、その先は尾根の高みに繋がっている様子。道標は無いものの、どうやらここが登り口と判断し、突入。

手入れの行きとどいた植林帯の中は、陽は差さないものの風が無く、忽ち汗が噴き出てくる。踏み跡は思いの外はっきりとしていて、途中、鳩ノ巣園地(我々が来た方角)や坂下部落を指し示す道標があるのを見れば、ここはちゃんとしたハイキングコースとして整備されていたらしいことが判る。左に奥多摩線6号鉄塔への巡視路、その先で5号鉄塔への巡視路を分けた後は、九十九折りの踏み跡を汗を拭きつつ黙々と登るのみ。木立の隙間に見え隠れする、天空と大地との境界線の角度が低くなってきたなと思う頃、城山到着。辺りはこれまでと同様、植林に覆われていて、位置関係の確認もままならない。かつて城か砦があったかどうかを窺い知るものは全く無い。一息付いて証拠写真を撮ったら大楢峠へ。右に上坂集落への道を分けると途端に幅広の道となり、右手も広葉樹林となって明るくなる。

コナラの老木が目印の大楢峠は、御岳山裏参道の格好の休憩場所であるため、ハイカーが次から次へとやってきては腰を下ろし、また先を目指していく。すっかり山登りは終了したつもりになっている我々4人は、心地よい風が吹き抜ける峠で昼食にたっぷりの時間をとって、さて何処へ下ろうかを思案中。まだ正午だというのに、御岳山に登ろうなどという野心はとうの昔に無い。思うに、越沢沿いに鳩ノ巣へ戻るか、上坂経由で奥多摩に下るのが最も安易。そうすると鳩ノ巣方面の場合は一心亭で汗を流して蕎麦とビールか、上坂方面ではもえぎの湯で汗を流して奥多摩駅前で餃子にビールか、などと、未だ山の中に居ることを忘れて邪な考えが頭を去来するばかり。しかし結論は未だ通ったことの無い林道を三つ釜の滝まで下り、その後は海沢林道をテクテクともえぎの湯を目指そうというもの。峠の道標には「奥多摩駅まで8km」とあったのだが、どうせ下りだ、とたかをくくったのが間違いの始まり。

三つ釜の滝を経て海沢の集落に近づくまでは、木々に囲まれ沢の涼風に癒されながら快調に下ってみたものの、その先がもはや遮るものがない炎天下の舗装道路歩きになることを完全に甘く見ていた。ジリジリと焼け付く陽に苛まれ、せっかく大楢峠で爽やかになったのに汗だくに戻り、喉は渇き頭も朦朧となって車道をしばし彷徨。よたよたと倒れこむように辿り着いたところは「もえぎの湯」。未だ汗も引かない状態で、湯殿には直行せずに先ずは2階に上がってビール。プハーッ!生き返った!

 

今回の参加者:隊長、副隊長、アユラシ、菊丸

今回の実働時間:3時間20分

今回の累積登高差:740m

今回の踏破距離:10.3km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】鳩ノ巣駅ホームから望む城山。

02】今日は駅からスタート。

 

03】雲仙橋を渡ればもう尾根の取り付き。

 

04】道標は無いが、どうやらこれが登り口。

 

05】途中、朽ちかけた道標あり。

 

06】この感じは「日の出山北尾根」を連想させる。

 

07】アユラシ、今頃になって柔軟体操を始める。

 

08】送電線巡視路を左に分ける。この先、右にもありました。

 

09】この辺りの植林の手入れは完璧。惚れ惚れします。

 

10】鳩ノ巣城山に到着。

 

11】結構風が出てきて爽やか。

 

12】アユラシは靴が蒸れるのがキライなのである。

 

13】今日の花。ヤマブキショウマですかねー。

 

14】大楢峠到着。奥多摩駅まで8kmもあるんですか。

 

15】気温は高いものの、風があって思ったより涼しい。

 

 

 

16】あれが天地山でしょうか。

 

17】山葵田。いまどき珍しい。

 

18】海沢林道の途中で、一幅の涼景。

 

 

 

 

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