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井手山岳会日本支部

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第214回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:6月20日()

行き先【中央沿線/ボッコノ頭(1,445.9m)&大沢山(1,460m)

 

コースタイム:JR大月駅[8:278:30](バス)〜新田[9:059:10]〜登山口[10:0510:10]〜摺針峠[10:4010:50]〜ボッコノ頭[11:4011:45]P1[12:0512:40]〜大沢山[12:55]〜女坂峠[13:15]〜藤野木BS[14:2514:35](バス)〜石和温泉入口・かんぽの宿・JR石和温泉駅[14:5616:54](ホリデー快速ビューやまなし号)JR立川駅[18:25]

 

ルートマップはこちら     高度記録はこちら

(提供 Konochan

 

郡内と国中を分ける、いわゆる「国境稜線」を巡る山旅シリーズの第2段。今回は笹子新田から摺針峠に上がり、ボッコノ頭と大沢山を経て女坂峠から国中側へと下ります。女坂峠から藤野木(とうのき)へは、ネット検索でも記録らしいものが乏しく、ちょっと興味津津。さてどうなるか。

前回(211)と同様、今日も暑くなりそうな気配。笹子新田から旧甲州街道を進み、761m点で林道に入ると、この前は開いていたゲートが完全封鎖されているので、正面を跨いで突破。しばらく行くと二股になっていて、ここは右側をチョイス。左に行くと狩屋野川の右岸に渡って大沢山に向かってしまうらしい。やがて沢を渡り再び林道が二手に分かれているので今度は左へ。とたんにコンクリート舗装から、草いきれの砂利道となります。暑い。藪を掻き分け標高1,020m付近で、右手の植林の中に「摺針峠→」の手書きプレートを発見。踏み跡もちゃんとしていて、どうやら大洞山の東尾根に絡みながら登るようです。

それほどシゴかれもせず、新田から約1時間半で摺針峠到着。ということは、カヤノキビラノ頭に登る場合でも、中尾根経由よりこちらの方が早いのかも知れません。ここからは南に進路をとり、ボッコノ頭を目指します。しばらく行くと右側が植林帯となり、踏み跡はしっかりしているものの下草や低木の枝葉が生い茂り、しばし藪こぎ。だんだん鬱陶しいと思うようになるころ、それらの低木等が伐採されていて、見通しが良くなります。すぐに目に付くのはどっしりした黒岳と端正な釈迦ヶ岳。ただ、枝葉が登山道にそのまま積もっているので、歩きにくさは藪こぎ以上。

その先、スズタケ林を抜けるとブナやミズナラの広葉樹林に変わり、一息登ったところがボッコノ頭。眺望はないもののしっとりとした佇まい。想像以上に広い山頂にはいつもの立派な道標があり、大沢山まで約1時間、摺針峠まで1時間という表示に加え、西の方角で「藤野木」も指しています。「藤野木」とは今日下る予定の場所を指すのか、ちょっと方向が違うのでは・・・、などと詮索したくなります。これは次の課題にとっておきましょう。

眺めの無い所では昼食をとる気にならず、さらに先へ。1,397m点を過ぎると次第に露岩が現れるようになり、イワカガミらしき葉が生い茂っていますが、残念ながら既に花の季節は過ぎた様子。やがて良い頃合いのところに、そこそこ北側の眺めがいい露岩があり、大休止してランチ。気が付けば辺りはエゾハルゼミの大合唱。この喧しさは一昨年の第159の大峰を思い起こします。

ちょっと登った先が大沢山。ここは2006年4月15以来。あのときは南側が開けていて富士山も見えていましたが、周囲の木々が成長したせいか、今日は眺望無し。今度、また冬枯れの季節にでも来てみたい。ふと足元に目をやるとアヤメがひと株。記念写真を撮ったら北東尾根との分岐点を経て女坂峠へ。個人的にはここからがメインイベント。もう既にビール飲みたいモード。石垣の脇から西向きに下り始めると、微かな踏み跡らしきものがあり、よーし!行ってみようー!

しばらく進むと踏み跡のようなそうでないような状況となり、ちょっと強引に下ると前方に次の石垣が現れます。さらに西側へ進むとまた踏み跡が怪しくなりまた適当に下ると石垣。決して石垣があるところが歩き易い訳でもないですが、取り敢えずはそれが目標。さらに下ると石垣も見当たらなくなり、多少傾斜が緩んだところを真っ直ぐに下れば堰堤。これを2つ越えると林道が見えてきて、右岸に道標がありました。ここからはもう呑気に下るだけと思っていたら、突然、林道が行き止まり。ならばということで左の斜面を強引に下ると立派な道。いわゆるこれは25千分の一地形図にある破線と思われ、後は傾斜任せに下るだけ。バスの時間も気になりだし、途中からはもう駆け足。ゼーゼー言いながら藤野木バス停に到着したのはバス到着時刻のほんの1分前ぐらいでしたが、前回同様、バスはなかなかやってきません。残念ながら近所にビールの自動販売機も無い。そこで我らが隊長はやおら目の前にあるお食事処「やまびこ」に向かい、なんと瓶ビールを持ち帰ってきたのです。それは冷えたビールの美味かったこと、前回の欲求不満も一挙に解消されたのでした。

 

今回の参加者:隊長、副隊長、Konochan、菊丸

今回の実働時間:4時間20分

今回の累積登高差:1,030m

今回の踏破距離:10.0km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】今日も出発点は笹子新田。背後は大沢山(たぶん)。

02】最初の分岐を右へ。左に行くと大沢山に登らざるを得ないらしい。

03】ここから山道。この先、摺針峠まで道標は見当たらない。

 

04】えーと、この花なんですかね?

 

05】摺針峠に到着。

 

06】これから目指すボッコノ頭。

 

07】釈迦ヶ岳がちょこっと見えた。いずれ登らねばならぬ。

08】小金沢連嶺方面。やっぱり滝子山は端正に見える。

 

09】ヤブから解放されていい感じの尾根歩き。

 

10】ボッコノ頭到着。

 

11】なかなか立派なブナ。

 

 

12】尾根の右側は赤松。

 

13】イワカガミの群生。この先の岩場がご飯によさそうだよ。。。

 

14】昼食は岩場の上。

 

15】うるさいエゾハルゼミ。

16】大沢山到着。ここも眺望無し。

 

17】大沢山頂上にひっそり咲くアヤメ。

 

18】女坂峠のすぐ上にある謎の石垣。

 

19】ここが女坂峠。少しもどって巻きながら刈置沢へ下る。

 

20】ときどき道を失う。

 

21】ときどき強引に下る。

 

22】ときどきこんな道(?)もある。

 

23】2つ砂防ダムを越える。

 

24】砂防ダム下。なあんだ右岸が本来の道か。左岸から降りて来た後で気づく。

 

25】林道途中に道標あり。近道らしいがこちらでなく無難な林道を行くことに。

 

 

 

26】林道が行き止まりだったので強引に斜面を下る。

 

27】無事、藤野木バス停に到着。

 

28】なんと瓶ビールで駆け付け乾杯。このあとまもなくバスがやってきました。

 

 

 

 

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