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井手山岳会日本支部

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第213回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:6月14日()

行き先【奥多摩/天地山(981m)

 

コースタイム:JR青梅線「奥多摩」駅〜(タクシー)〜多摩学園[9:25]674m[10:1010:15]
天地山[11:0511:15]〜鋸山分岐[11:5512:00]〜大ダワ避難小屋跡[12:15]〜鋸山[12:4013:15]
[14:1014:15]〜玉翠荘入湯[15:0015:30]

 

ルートマップはこちら     高度記録はこちら

(提供 Konochan

 

「ホリデー快速おくたま号」がゆっくりと白丸駅を通過するころ、僅かに開けた南の方に一瞬だけ、こんもりとした、しかし鋭角的なピークを望むことができます。奥多摩駅からはほぼ南南東に位置するこの981m峰は、国土地理院地形図でも昭文社刊「山と高原の地図」でも「天地山」との記載がありますが、奥多摩のバイブルとも言える宮内敏雄著「奥多摩」(昭和19年刊)によれば「高岩山」となっていて、代わりに鋸尾根最高峰の1,109mピークが「天地山」とのこと。俗に歌は世につれと言いますが、山の名前も世につれ移りゆくものなのかも知れません。以降、このピークは「天地山」と称することにします。宮内敏雄サマ、世間の流れに身を委ねてしまう安直な小生を御赦し下さいm(__)m。それはさておき、奥多摩駅周辺の名のあるピークで未だ我々の足跡を刻んでいないところはもうこのピークと「鳩ノ巣城山(759.8m)」ぐらいしか残っておらず、今回は満を持しての登頂となりました。無論、「城山」も遠からず我々の軍門に下るのは間違いありません。

この「天地山」を目指すにはいくつかのルートが考えられますが、今回は具合よく奥多摩駅からタクシーをキャッチできたせいで、細かい行き先指示も何だか面倒なので、特定し易い「多摩学園」をタクシーの行き先としました。これで30分余りの時間短縮。ネットで調べたとおり、登山口は鶏小屋の手前。ただ単にそうゆう時間帯なのか、はたまた餌の時間がやってきて興奮しているのか分かりませんが、鶏小屋の中からやたらと鬨の声が聞こえてきます。山道に入って暫くは植林帯の傾斜が穏やかな九十九折りの道。多摩学園の生徒が開拓したとのこと。先ず目指すのは674m峰まで、約300m弱の登り。九十九折りの道は突然、草の茂った林道に出ます。そしてその林道が右に折れるところに赤テープがあり、再び山道へ。北からの尾根に上がればあとはただ爪先上りの勾配を無心に登る。

ひょっこりと出たピークがどうやら674m峰。風もなく標識もなく展望ゼロで暗い植林帯の中なので、噴き出る汗を拭いて単に休憩するだけ。次は天地山までまた300m余の登り。視界の全く無い樹林帯の中で唯一の慰めは、丁度見ごろに出会ったコアジサイの群生。やがて漸く雑木林が現れて明るくなり、勾配もさらにきつくなってきたころ、「天地山」に到着。朽ちかけた標識が地面に寝ていました。その向こう、北側がやや開けていますが、今日の天気ではあまり意味がありません。まだ時間も早いので昼食場所は「鋸山」に設定しとっとと出発。

山頂からはいきなりの急降下。両手も駆使した岩交じりの下りとなり、頼りない固定トラロープも使って60mほどで下降は終了。一転してまた植林帯の中の急登となりますが、段々鋸尾根に近づくと再び尾根の右手が広葉樹林となり、やがて縦走路との分岐に到着。道標には、我々が来た方角は「行き止まり」とあり、誰かの手書きで「天地山」との記載もあります。Woodyさん、ややシャリバテ気味。ここから「鋸山」までは距離でわずか350m、でもここで隊長の発議により大ダワの避難小屋跡地を視察しようということになり、「鋸山」手前の分岐から右に下ります。100mほど下ると大ダワの林道で、トイレの右から山道に入って少々御前山方面に進むと避難小屋跡地。雑草が生い茂り周囲の石垣だけが残る「兵どもが夢の跡」。

戻って再び林道を横断、今度は「大岳山」方面に進み、分岐を鋭角的にターンして「鋸山」への岩稜を登ります。とうとう落ち始めた雨のなか、こんなにハードだったっけと思いながら約100mを登り返せばそこが山頂。植林に囲まれてまったくパッとしませんがともかくも昼食。先客1パーティ2名を含め、我々の後からも続々とパーティが到着し、10数名が集まりました。流石にここはメイン縦走路にある山だけのことはあります。そんな彼らも次々と出発しいつの間にか残るは我々だけ。これから雨も本格化しそうだし、腹ごしらえを済ませたらこちらもさっさと下山にかかります。829m峰から先は岩稜帯となり、なかな気が抜けません。726m峰で小休止した後は快調に飛ばし、最後は愛宕神社の名物、急階段をそろりそろりと下れば下界。いつもの玉翠荘でさっぱりと汗を流した後は、駅前の餃子屋に入ってビールと焼き餃子で締め括りました。

 

今回の参加者:隊長、副隊長、Woody K

今回の実働時間:4時間40分

今回の累積登高差:1,165m

今回の踏破距離:8.6km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】タクシーで多摩学園下車。

 

02】この鶏小屋の手前が登山口。立派な道標が目印デス。

 

03】最初はこのような道。ちゃんと九十九折りになっている。

 

04】一旦林道に出た後は、ここから再び山道へ。

 

05674m峰。あとは黙々と尾根を辿る。

 

06】植林帯から自然林に入る。

 

 

07】天地山までは少々扱かれる。

 

08】天地山到着。道標は地面に落ちていた。

 

09】木々の間からなんとか鋸山が見えている。

10】奥多摩駅方面はご覧の通り眺望無。

 

11】今日の花はコアジサイ。

 

12】鋸山までもちょっと扱かれる。

 

13】この辺りは綺麗な自然林。

 

14】ようやく縦走路。この「行き止まり」方面から来た次第。

 

15】ちょっと寄り道して大ダワ避難小屋の跡地を視察。

 

 

 

16】大ダワから見た鋸山。

 

17】鋸山で記念撮影。

 

18】ここからの下りは少々スリリングなところがある。

 

 

 

 

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