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井手山岳会日本支部

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第211回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:5月23日()

 

行き先【中央沿線/カヤノキビラノ頭】

 

コースタイム:JR大月駅[8:278:30](バス)〜新田[9:059:15]P1[9:459:50]〜鉄塔[10:05]
1,093m
[10:23]P2[11:00:11:10]〜ベンチ(中尾根ノ頭?)[11:33]〜カヤノキビラノ頭[12:0513:00]
大洞山[13:11]〜摺針峠[13:2513:30]〜三ツ星BS[14:2014:27](バス)
石和温泉入口・かんぽの宿・JR石和温泉駅[14:5616:54]
(
ホリデー快速ビューやまなし号)JR立川駅[18:25]

 

ルートマップはこちら     高度記録はこちら

(提供 Konochan

 

 いにしえより甲州街道を郡内と国中に分ける要衝として笹子峠はつとに有名ですが、今回訪ねた摺針峠も同様な位置づけにあり、国土地理院の地形図にもちゃんとその名が記載されているところを見れば、かつては古人の往来があったのかも知れません。少々歴史に思いをはせつつ、我々にとって馴染み深いの郡内から、あまり足を向けない国中へと辿るコースとして、先ずはカヤノキビラノ頭を目指しました。カヤノキビラノ頭は別名「三境」と呼ばれているようで、その名のとおり以前は大和村、御坂町、大月市の3市町村の境にあり、平成の大合併後も甲州市、笛吹市、大月市の、「三境」のままでなによりです。

今回、登り口は東電の送電線巡視路を無断借用することを念頭に置いていたせいか、入口の標識を確認して踏み跡に入った後は安心してそのまま辿っていると、いつのまにか沢沿いに紛れ込み踏み跡を見失うハメに。地図で確認すると目指す鉄塔はここから真北のようなので、直角に折れて直登します。適当なところから暫し斜上すればさっきの巡視路と思しき道に出られ、狙い通り鉄塔に到着。気温が高くたっぷり汗をかかせられました。

もうこれで一安心と思いながら1,093m峰を越え、尾根伝いに進んでいくと、踏み跡はどんどん下るようになり、しかも南側に逸れていきます。このまま進むと今日の山登りは突然終了しそうな気配。どうもさっき右に分けた踏み跡が正解のようだと気が付きました。このあたり、仕事道らしき踏み跡が錯綜していることは分かっていたものの、注意力が散漫になっていて正しい方向を見過ごしたようです。

予定の尾根道に戻れば、その尾根は次第にすっきりと牛首状となり、あとは黙々と高みを目指すだけとなります。右手にはとんがり山の笹子雁ヶ腹摺山。やがてベンチのある1,290m圏のピークに到達し、左を振り仰ぐとまだたっぷり雪を被った富士山が恥ずかしげに顔を覗かせています。ところでウェブ情報によれば中尾根ノ頭はここから笹子峠側に北進した1,278mピークのようですが、それだと本来の中尾根からは外れているため、名は体を表していないことになります。ということで、ここが中尾根ノ頭だと勝手に判定。

この先、多少のアップダウンを繰り返しながらさらに高度を上げれば、背後に大菩薩連嶺が一目で見渡せるところもあって気分も段々盛り上がってきます。遠く目の前にあった、大沢山から連なる主稜線が次第に近づき、やがて合流したところがカヤノキビラノ頭。立派な道標だけでなく、ベンチがふたつあります。展望は殆どありませんが、南側だけ視界があり、そこにはちょうど富士山が拝めます。

いつものようにカップラーメンをすすり、Konochan、菊丸さんのザックから現れる大量の菓子類をコーヒーと共に流し込めば出発です。大洞山までは高低差も殆ど無く、その先の摺針峠もちょっと斜面をかけ下ればいつのまにか到着。ここの道標は4方向を示していますが、なにしろ立派な道標過ぎるので、歴史を感じさせるような雰囲気はありません。あたりは木々に覆われていて、汗を拭くにはちょうどいい感じです。道標によれば三ツ星まで約1時間。時計を見れば1時半。ということは今出れば1時間おきに出ているバスの時間にどんぴしゃりと思われ、もしバス停付近に酒屋があればビールをあおる時間も欲しいところなので、一気に下るしかないとの結論に至り早々に出発。

始め九十九折りの道はやがて沢沿いのやや荒れた道に変わり、いくつかある堰堤を迂回するような仮設道を経ると、舗装された林道に出ます。あとは重力任せ。高度が下がってきたせいもあって気温が高くなり、峠では、酒屋があったらいいなー程度の願望が、もはや、頼むから冷えたビールを飲ませてくれ!状態となり、頭の中がビール一色でバス停に到着。残念ながら酒屋も自動販売機も無く、しかもバスは約10分遅れでやってくる始末で、その間ただ悶々とするばかりでした。

 

今回の実働時間:3時間50分

今回の累積登高差:850m

今回の踏破距離:8.4km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】目指すはあの鉄塔とその巡視路。

02】ちょっと踏み跡を見失ったので適当に鉄塔を目指す。

03】ウツギの花。今日の主役の花。

04】首尾良く鉄塔に到着。ここからは中尾根の稜線を行きます。

 

05】途中一度見失った道に再び出たところ。

06】隊長の首筋に落ち葉がいっぱい。しょうがね〜とってやるかと菊丸。

071093m峰に着きました。

08】右手に笹子雁腹摺山。

09】左手は富士山がかくれんぼ。これはアップ。

10】正しい日本人は富士山を見るとつい笑顔がこぼれる。

 

11】ふりかえれば小金沢連嶺。

 

12】鶴ヶ鳥屋山から三つ峠に連なる山々。

 

13】この辺りの尾根道は味わい深い。

 

14】右側はかなり抉れている。

 

15】カヤノキビラノ頭に到着。

 

16】カヤノキビラノ頭から見た富士山。

 

17】暑がりアユラシは裸足。

 

18】大洞山。

 

19】摺針峠。ここからいわゆる国中側へ下ります。

 

20】バス停はもうすぐだ。

 

 

 

 

 

21】隊長が「きれいだね!」といった杉の中の広葉樹の色。

 

 

 

 

 

 

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