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井手山岳会日本支部

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第187回:井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:8月16日()

行き先【大菩薩・小金沢連嶺/黒岳(1,987.5m)

 

コースタイム:JR中央線「高尾」駅[8:01]JR中央線「大月」駅[8:458:50](タクシー)
大峠[9:209:30]P1[10:2010:30]〜黒岳[10:5511:00]〜白谷ノ丸[11:15]P2[11:2512:05]
湯ノ沢峠[12:35]〜避難小屋[12:4012:45]P3[13:1013:20]〜湯ノ沢峠登山口[13:30]
やまと天目山温泉[14:3016:10](タクシー)JR中央線「甲斐大和」駅[16:20]

 

今回は香港から1年ぶりにA塚さんがおいでになるということで、涼しくて且つ日本的な山として小金沢連嶺(南大菩薩)にある黒岳をチョイス。日本には黒岳という名の山は数多ありますが、共通点は北アルプスの黒岳(正式名:水晶岳)を除けば、その名の通り黒森に覆われた山であること。今回の黒岳はその中でもトップクラスの標高と「黒」さぶりを持った深山です。バスの終点から登るとなると日帰りはちと厳しいので、ここはタクシーを奮発(7,190)。大月タクシーにとって涙が出るほどの上客であることに間違いありません。このところ天気が不安定で今日も夕立が予想されるため、当初予定していた大蔵高丸は端折ることにして速攻で行ってまいりました。

タクシーを降りた大峠には自家用車が2台だけ。新緑や紅葉の頃には大混雑する場所ですが、今日は余りに静かで得した気分。気温25℃。しっとりとした緑に包まれていてここだけでも来た甲斐があります。たいていの登山者はここから東の雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま:いわゆる旧5百円札の裏側にある富士山の撮影地としてつとに有名)に登ると思われますが、我々は西へ。しばらく笹原の中を登ると、広葉樹林からシラビソなどの針葉樹林に変わります。全くの静寂の世界。奥秩父や北八ヶ岳を彷彿させる感じで和みます。辺りに目をやりながら登っているうちに、いつのまにかもう稜線に出ました。気温20℃。ここから黒岳は眼と鼻の先。第101以来約3年ぶりの山頂は相変わらず眺めは無いですが、記憶通りの味わい深い雰囲気に包まれています。

ここから白谷ノ丸へ向かって一旦下ると一転して見事な広葉樹林。よく見るとその全てがカエデ。「山梨の森林100選 黒岳の広葉樹林」との看板が示すとおりの瑞々しい世界。云わば濃厚な緑のシャワー。林檎を持った魔女が現れそうな雰囲気を醸しています。ちょっと登り返すと突然視界が開け、白谷ノ丸に到着。残念ながらガスに包まれていています。花崗岩の砂地となっている丘へ移動し昼食。辺りは秋の花、マツムシソウが花盛りです。景色を待っていても晴れそうにないなと腰を上げると急速にガスがとれ、陽が差し込むようになって周囲の山々が突如姿を現わします。残念ながら遠くの富士山やすぐ東の雁ヶ腹摺山にはガスが掛ったままでしたが、滝子山や破魔射場丸、吹切峰、扇山・百蔵山等が見渡せます。

概ね景色を堪能したら湯ノ沢峠へ下降。小生も隊長も穂高で負った膝の痛みが癒えていなくて、段差のある下りは結構しんどい。それでも30分で峠に到着。だいぶ気温が上がってきました。避難小屋の中を覗いたら焼山沢へ下ります。のっけからの沢沿いの道を下るうちに、だんだん沢の中に足を突っ込みたくなり小休止。とっても気持ちいいですが、30秒も浸かっていると痺れるほどの冷たさです。この道はちょっと荒れているものの総体的には穏やかで、下降ルートとしては申し分ありません。

やがて焼山沢林道に出てさらにてくてくと下れば、河原でバーベキューをやっている若人達を右に見て、やまと天目山温泉に到着。さっそく駆けつけビールを飲んでいると外は突然の夕立ち。自称雨女のA塚さんでしたが、自称晴れ男が2名居たため、巧い具合に降りてきました。休憩室は寝っ転がって惰眠を貪る人々で埋め尽くされています。温泉(市外者3時間以内500円、pH10.3の日本有数の強アルカリ泉です)でさっぱりと汗を流し、タクシー(2,410)に乗って甲斐大和駅に移動。仕上げは立川の居酒屋「だるま」としました。A塚さん、また来年もお待ちしています。

 

 

今回の実働時間:3時間50分

今回の累積登高差:523m

今回の踏破距離:9.7km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

【01】出発点の大峠。A塚さん、お久しぶりです!

【02】最初はいかにも大菩薩らしい笹やぶ。

【03】辺りはいい感じになってきました。

【04】この辺りからはしらびその針葉樹林になります。

【05】わくわくさせる雰囲気。

 

【06】もう稜線に出ました。気温20℃。気持ちいい。

 

【07】黒岳の山頂。眺めはありません。

 

【08】A塚さん、花の写真を撮影中。

 

【09】これがその花。香港には無い可憐さがあると言います。

【10】この辺りは全てがカエデ。秋はきっと素晴らしいでしょう。

【11】白谷ノ丸に到着。眺めがいい処ですが今日は残念。

【12】お花畑。コウリンカやアザミが咲いていました。

 

【13】マツムシソウも咲いていました。

 

【14】眺めがいいところで昼食。奥は左が白谷ノ丸、右が黒岳。

【15】昼食後、段々晴れてハマイバ丸や滝子山が見えてきました。

【16】こちらは吹切峰や野分ノ峰方面。何れも数少ない未登頂の山です。

【17】湯ノ沢峠に向かって下山。ちょっと高原の雰囲気です。

【18】湯ノ沢峠に到着。

 

【19】こちらが湯ノ沢峠避難小屋。相変わらず中は綺麗です。

【20】小沢に足を突っ込む。痺れるほど冷た!

 

【21】あとはてれてれと下ります。

 

【22】焼山沢林道を下る。

 

【23】やまと天目山温泉に到着。

 

【24】汗を流してすっきりしました。

 

【25】甲斐大和駅ホームで氷入りコークハイをがぶ飲みです。

 

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