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井手山岳会日本支部

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第182回井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma  

期日:5月10日()
行き先【中央沿線/浜立山南尾根&滝子山】

コースタイム:JR中央線「笹子」駅[8:589:11](バス)〜吉久保入口BS[9:15]
稲村神社[9:25]〜尾根取り付き[10:1510:20]P1[11:1011:20]P2[11:4511:50]
稜線[12:15]〜滝子山[12:50][13:0513:35]〜分岐[14:10]〜曲沢峠[14:25]P1[14:4014:45]
景徳院[15:25]JR中央線「甲斐大和」駅[15:5516:02]JR中央線「立川駅」

朝から雨では外出するにも気分的に乗らないのは世の常ですが、それはそれとして、めげずに滝子山に行ってきました。井手山岳会日本支部には、雨で中止というオプションはありません。尤も、代案としてもっと楽な山は無いのか、考えないでもありませんでしたが、今回の笹子駅界隈ではちっとも思いつきません。であれば、当初予定を貫徹するのみ。滝子山を中心に二万五千分の一地形図をじっと眺めているとだんだんイメージが掴めることですが、この山の南面と東面は険しく、北西側は穏やかなので、登りは前者で下りは後者というのがだいたいいつものパターンとなります。したがって、この山を北西側から眺めると凡庸な感じに見えますが、東西方向からは実にシャープな姿を望めます。今回はその南面で未踏の浜立山南尾根からアタックすることとしました。なにもこんな雨の日に・・・、とお思いの方もおいででしょうが(小生もその意見に概ね同意しますが)、そもそも山登りは刹那的な非日常性に身を置くものと考えれば、特に危険を伴わない限り、自ずと雨は許容範囲内に入ります(でも台風は止めた方がいい)
 というわけで、いつもの笹子駅に降り立ったのは、この頃山登りに激しくマイブームなA浦くんを加えた3名。5月にしてはかなり肌寒い陽気。見上げてみても雨が止みそうな雰囲気は全く無いので、駅から完全装備に身を包み、遅れてきたバスに乗って吉久保入口で下車。サービス性の向上にまだまだ余地がある富士急バスの対応に、今日もアドレナリン豊富な隊長の憤懣が炸裂します。ともあれここから甲州街道を離れ、吉久保集落を抜けて暫く林道を進みます。林道と言っても尾根取り付きまで標高差250mほどの登りなので、ひと汗掻かせられます。
 峰の山林道に入り、尾根に絡んで2つ目のカーブを越えると小規模の切通しとなっていて、ここが取り付き点と判断してアカマツ林に入ります。よく見ると、結構新しい踏み跡があります。のっけから勾配がきつく、周囲はガスに包まれ視界も得られないので、焦らずじっくりと登るのみ。やがて標高1,100mを越えると一旦なだらかなところに出て、西側が開けています。さぞや天気が良ければお坊山や米沢山辺りの眺めも得られるのでしょうし、ならば一息ついて休むにはもってこいでしょうが、今日は全く視界ゼロ。で、更に進むだけ。次第に傾斜は益々きつくなり、両手も駆使するようになります。しかも予想通り岩場も現れるようになり、ルート探しも重要なシゴト。そのうち、忽然と高さ3,4m程の壁が現れます。右はちょっと捲けそうになく、正面突破も最初のスタンスが届きそうにないので、左側のやや凹角をずり上がることにしました。濡れた岩を慎重に攀じ登れば、ほっと一息。この先も急勾配の中に次々と岩が現れ、なかなか気を抜く暇がありません。もはやこれは修行苦行の世界。六根清浄でも唱えながら登るべきなのでしょうか。
さしもの手強い南尾根も突如、浜立尾根にぽんと飛び出て終了。やったー、っと叫びたいところですが、実は滝子山山頂は未だだいぶ先。更に100m以上登らなくてはなりません。それでも今まで汗だくで南尾根をよじ登っていたせいか、はたまた標高が高いせいか、まがりなりにもちゃんとした道がある浜立尾根を登っていると、じんじんと寒さを感じてきます。そしてやがて滝子山山頂。残念ながらやっぱり眺望ゼロ。こんな天気でも先客が二人いました。そのうちの御ひとかたに頼んで証拠写真を撮ったら、寒いので直ぐ下山。白縫神社まで下ってちょっと遅めの昼食。じっとしていると手の指が悴んできます。それもその筈、寒暖計を見れば気温はなんと5。とても5月とは思えません。カップラーメンを食してコーヒーを飲んだら、もう今日の目的は概ね達したし、冷たい雨が降り続くだけなのでさっさと下山です。この山を登る限り、最も安易な下山路は景徳院です。まだ穏やかな平っ沢の上流部を見下ろしながら馴染みの曲沢峠へ。もうここまで来れば景徳院に着いたようなもの(うそ)。だらだら坂を下れば、両側はヤマツツジが花盛り。でも見惚れている暇もなく、無心に下ればやがて景徳院の境内に到着。うまい具合の市営バスも無く、その勢いのまま甲斐大和駅へ。駅に着けばほぼ5分後に電車が来る絶好のタイミング。すかさずコンビニに酒とつまみを求めて走ったのでした。

 
今回の実働時間:5時間40分
今回の累積登高差:1,237m
今回の踏破距離:14.0km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】南尾根の取り付き。これからきびしい登りが待っています。

02】岩場を越えたところで一休み。雨なのによくやります。

03】かなり上でももう芽吹いています。これはツツジかな。

04】ようやく浜立尾根に出ました。でも未だ滝子山まではもうちょっと頑張りが必要。

05】滝子山山頂にて。寒いのでじっとしてられません。

06】白縫神社にて遅い昼食。

07】この辺りは、夏であればお花畑なのですが、今はこんな感じ。でも良い雰囲気。

08】平っ沢の流れ。今日は飛び込みたいと云う陽気ではありません。

09】吉久保に戻る道との分岐。

10】曲沢峠に到着。ここは定点観測点なのでちょっと遡ってみると・・・

11200784日に浜立尾根を登った時はこんな感じ。

122005813日に平っ沢を遡行した帰り。

132004717日に寂ショウ尾根を登った時。

14】同じく2004117日の雪山。寒かった!

15】今週の花「ヤマツツジ」。標高の低いところじゃないと咲いていませんでした。

 

 

 

16】今週の花その2「ウツギ」

17】なんとか景徳院に降りてきました。結局、一日中雨でした。

 

 

 

 

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