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井手山岳会日本支部

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第180回井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma  

 
期日:4月26日()
行き先【中央沿線/お坊山東峰南尾根】


 
コースタイム:JR中央線「笹子」駅(600m)[9:059:10]819.9m三角点[9:44]
1,100m
付近[10:2010:25]〜お坊山東峰(1,421m)[11:19]〜お坊山西峰[11:30]
お坊山東峰[11:4012:15]〜棚洞山[12:5513:05]〜林道分岐[13:41]〜笹一酒造[14:2514:50]
JR
中央線「笹子」駅[14:5515:02]JR中央線「立川」駅[16:30]

今日は朝から天気がパッとせず、肌寒くどんよりとした空。しかも山の上の方がすっかりガスに覆われて、展望も期待できそうにありません。でもそんなことには意に介さず、ちょっと遅れた電車で笹子駅に降り立ったのは、木の実さんとA浦くんを加えた五十路直前の同期生4人組。今回目指すところは、甲斐にあって国中と郡内を分ける国境稜線の一角を占めるお坊山。そのお坊山東峰へダイレクトに突き上げる南尾根を上がり、南東尾根を下ろうというもの。今日も送電線の巡視路を失敬しようという魂胆デス。
 取り付きは笹子駅から甲州街道をちょっと新田方面に進み、右に折れる林道から。中央高速をくぐり、中央高速と並行して西へ進むと、沢沿いに入り込んだところで林道は終点。そのあとは巡視路の標識が頼りで、うまい具合に沢の右岸に10号鉄塔へ上がる踏み跡を発見。これでとりあえず山頂までは体力だけの勝負になります。眺望が利かないととにかくひたすら登るだけ。819.9m三角点にある鉄塔まで一気に登ると、もう巡視路とはお別れかと思っていたら、西側にある11号鉄塔まで続いています。ただし、その道もすぐに左に分け、あとは尾根を外さず登るのみ。下界は春たけなわですが、その上、標高1,000m辺りまではちょうど芽吹き始め、更に上はミツバツツジを除けば未だほとんど冬の様相。この辺りの描写は、後日頂いた木の実さんのレターに感受性豊かに表現されているので、ご本人の了解を得て以下に引用させて頂きます。

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この季節、標高が高くなるにつれて、周りの木々が変化していくのがおもしろかった
です。
下から順に、
@若葉一杯、(新緑の色)桜は花が終わって「花しべ」のじゅうたん。
A若葉が芽吹いて開きたて、(初々しい萌黄色)
B若葉が冬芽から出てきてまだ開く前、(葉の裏側が見えて、白っぽい色)
Cまだ冬芽が膨らんできたが芽が出ていない冬の色

それを遠くから見ると、萌黄色の中に山桜が点々とちりばめてあって、人の手のはいった杉林やヒノキ林の常緑樹色と交互に山すそを彩る。それより標高の高いところは葉裏の乳白色。山の頂上付近はまだ冬の枝たち。山が生きていて、下から順に春色に染まっていく!!まさに命の息吹が奏でるハーモニーを聴きながら春を感じ取っているように思ったのです!!霧がかかろうが、雨が降ろうが関係ない。生命のいきづく自然のオーケストラの調べが聞こえる気分。
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ともあれ足を止めればこのような情景が広がっていることに気がつくものの、山頂を目指して急勾配を唯もがいていると、我々凡人は「山頂はまだ?」と思うばかりです。やがて「足を前に出せば登れない山は無い!」という名言(?)通り、さしもの急登も突然緩くなり、東峰に到着。あたりはガスで真っ白です。結果、標高差800m余を2時間で登ってしまったわけで、実に効率的な尾根です。せっかくなので、西峰にも挨拶をしようと行ってみると、こちらも眺望ゼロですが、風が強くてやけに寒い。こんなところではゆっくりする気にならないので、再び東峰に戻って昼食。こちらは不思議なくらい風もなく穏やかです。
 昼食後、パラパラと雨が落ち出したので久しぶりにレインウェアを装着し(A浦くんは初お披露目!)、さて下山。九十九折りのしっかりした道は、殆ど尾根の峰を通らず、尾根の左手をゆったりとのたうっていて、登ってきた南尾根とは大違い。眠気を誘います。棚洞山を越えても同じような緩やかさ。尾根通しの踏み跡を行くのも一興ですが、このまま辿るとどうなるのかが楽しみ。やがて振幅が更に大きくなり、いつの間にか東南尾根から大きく離れるようになり、そのまま発散して北東に向かう支尾根に入り込みました。降り立ったところは道証地蔵よりもやや下流の大鹿林道。このころには本降りの雨となりましたが、林道歩きなので全くもって問題なし。吉久保の集落を抜け、甲州街道を暫し下って笹一酒造に立ち寄りました。ちょっとビールを引っかけた後、笹子駅から立川へ移動して「高砂湯」で汗を流し、近所の鰻屋に行ってみました。白焼きが美味かった!

今回の実働時間:4時間30分
今回の累積登高差:1,051m
今回の踏破距離:12.3km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】今日は笹子駅から登ります。ちょっと肌寒い。


02819.9m三角点にある鉄塔。巡視路を拝借しました。

031,100m付近。まだ全く芽吹いていません。

04】しかし、ミツバツツジだけは真っ盛り。

05】お坊山直下の厳しい登り。今日はずっとガスの中。

06】お坊山東峰に到着。


07】こちらは西峰(本峰)です。風が強くて寒い!

08】雨もパラついてきたので、A浦くん、初レインウェア。

09】隊長は色々な人に手を温めてもらいます。

10】お坊山東南尾根にある棚洞山。立派な標識です。

 

11】ヒトリシズカを見つけました。

12】低木はいま将に芽吹きの時期。

13】こんなところに出ました。ここは大鹿沢沿いの林道。

14】今日は鰻屋に行ってみました。食べかけの写真ですいません。

 

 

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