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井手山岳会日本支部

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第168回井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma  
 
期日:11月17日() 
 
行き先【道志山塊/今倉山北尾根】
 
コースタイム:富士急「都留市」駅[8:559:10](バス)〜道坂隧道BS[9:40]
林道入口[9:459:50]〜西ヶ原分岐[10:5010:55]〜今倉山西峰(1,748m)[11:1011:15]
伐採小屋[11:40]〜バラジマノ頭(1,076m)[12:0512:50]〜エビラ沢ノ頭(1,034m)[13:2013:25]
猿焼山東峰(881m)[14:1014:15]〜猿焼山(878.3m)[14:25]
林道[14:50]〜芭蕉月待ちの湯[15:00]
  

 2万5千分の1地形図「都留」を広げてみると、今倉山西峰(御座入山)から北に延びる尾根は、多くの枝尾根を従え龍のようにうねりながら高度を下げつつも、バラジマノ頭やエビラ沢ノ頭のような顕著なピークをいくつか連ね、最終的に猿焼山まで達しています。今回、小生はその地形の複雑さに興味を惹かれ(少々オタク的かな)、凹さんはピークの名称に惹かれて(これもオタク的)この尾根を縦走してみることとなりました。ネットで調べると猿焼山から今倉山へ尾根を南下するヒトも多いようですが、我々はルートファインディングに難しさがあるものの体力的に安易な北上パターンにしてみました。 久しぶりに乗る高尾駅7:46発河口湖行きは、思わぬ満員状態で、その殆どが中高年登山客(我々も例外ではありませんが)。今がまさに紅葉シーズンということなのでしょうか。でも藤野を過ぎるあたりから、桜が散るようにというよりは、椿の花が落ちるが如く駅に止まる度にドサッと降りていき、富士急線に入る頃にはスカスカです。 
 都留市駅9:10発道坂隧道行きのバスは10数人ほどの乗車。途中、御正体山登山口で一人が降りた以外は全て終点まで。道坂隧道手前の駐車場には数台の乗用車と貸し切りバスで満車状態。同じバスに同乗していた彼らはみんな(やっぱり大パーティのようです)トンネル上の尾根から今倉山東峰を目指すようすですが、我々は車道を少々戻り、林道菅野盛里線の入口へ。実はこちらにも立派な道標があって、赤岩と今倉山を指し示しています。林道が左にカーブするところにも道標があり、ここがホントの登山口。この先、両サイドの尾根に多少絡みつつ、基本的には水の殆ど流れ
ていない沢を遡ります。ほんの少々険しい場所でも必要以上にトラロープが張ってあり、何ら緊張する場所はありません。途中の紅葉は結構盛りで、しかも南向きなので明るい。お陰で岩は乾いていて快適に高度を上げてくれます。
 
 丁度1時間で赤岩と今倉山西峰との鞍部、いわゆる西ヶ原に到着。見上げる空は真っ青ですが、振り返って見る御正体山方面は灰色のガスが懸かっていて少々寒々しい。この辺りの紅葉は盛りを過ぎていて、立木は裸状態。さらに今倉山西峰へと登ります。途中、道坂隧道から今倉山東峰を経由してやってきたと思われる複数のパーティと行き交います。彼らの最終目的地は道志二十六夜山なのでしょう。そしてたぶん、芭蕉月待ちの湯でも会いそうな気がします。今倉山西峰、いわゆる御座入山の山頂は林に覆われていて眺めは良くないのですが、これから目指す北尾根は木々の合間からなんとか視認でき、だいぶ下の方に見えます。ある立木にあった下降点と思しきテープを目印にいざ、下降。  しばらくは踏み跡も尾根の形も判然とせず、目指す方向も分かり難いですが、次第に尾根らしくなり、そしてややなだらかになると、木々の間に伐採小屋が見えてきます。これが第1のチェックポイントなので、ひと安心。北東に延びる尾根に入れば、踏み跡もしっかりしていてさらに下り。歩きには支障ない程度の藪ですが、きっと夏は篤志家のみの領域でしょう。振り返ると今倉山が壁のようで、たとえ金を積まれても登り返す元気は湧きません。下りきったところは標高1,050mあたり。ちょっとだけ登り返すとそこがバラジマノ頭で、頃合いも良いので昼食にします。「登山道」とい
う標識に、手書きで小さく「バラジマノ頭」とある札が下がっています。眺めはありませんが、そそり立つ今倉山の姿は朧気ながら確認できます。陽が出ると暖かく、雲に遮られると寒い。今年もまた、カップラーメンの旨い季節となりました。
 
 エビラ沢ノ頭へは100mほど下ってほぼ同じだけ登り返すのですが、これが猛烈な急登。やっとこさ辿り着いたエビラ沢ノ頭も眺め無し。ここにも「登山道」という標識があり、そこに手書きで山名が書かれています。「登山道」という標識は山頂にあると間が抜けた感じがします。ここから急下降と細尾根が続き、途中、眺めの良い場所もあって、さらに急登すれば猿焼山東峰に到着。勝手知ったるエリアなので安心。前回はここから天神峠まで西進しましたが、芭蕉月待ちの湯へは遠回りになるので、今日は猿焼山から適当なところで南斜面へ向かってショートカットし、巧い具合に仕事道に出ました。もう芭蕉月待ちの湯までは10分程度。 
 着いたら早速風呂に直行。上着を脱ぐと枯れ葉がパラパラと落ちます。たまたま居た掃除夫が箒で素早く掃きますが、シャツを脱ぐとまたパラリ。この掃除人、どうやら「コイツが全部脱ぐまでは待っていた方がいい」と認識した様子で、手を止めてじっとしている。ちょっと恐縮しつつ手早く脱いで風呂場へ逃げました。  
 

今回の実働時間:4時間10分
今回の累積登高差:774m
今回の踏破距離:8.2km

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】都留市駅で9:10発のバスを待つ。

02】道坂トンネルに到着。貸し切りバスで来ているパーティもいるようです。

03】林道菅野盛里線入口。道標には今倉山90分とある。

04】赤岩あたりが見えているんでしょうか。

05】ここが登山口。林道入口からすぐです。

06】水は殆ど流れていない沢沿いに登る。

07】このあたりは紅葉が見頃。

08】このモミジ綺麗です。

09】要所にはトラロープがあります。これはもちろんヤラセです。

10】赤岩と今倉山西峰(御座入山)との鞍部、西ヶ原に到着。

11】今倉山西峰(御座入山)は本日の最高点ですが、これからが本番です。

12】下の方に目指す北尾根に連なるピークが見えています。だいぶ下だね。

13】下り始めは尾根が広く、踏み跡も判然としません。

14】伐採小屋が見えてきてひと安心。

15】概ね下りきったようで、バラジマノ頭が高く見えるようになります。

16】バラジマノ頭に到着。

17】陽が陰ると寒いが、出ると暖かい。太陽は偉大です。

18】次に目指すエビラ沢ノ頭。思ったよりドテッとしています。

19】尾根の東側に見えるのはブドウ岩ノ頭あたりですかね。いずれ行ってみましょう。

20】思い入れのあるエビラ沢ノ頭に到着し、標識に頬ずり。

21】中央が猿焼山。奥は九鬼山です。

22】遠くに見えるのは、大桑山、高畑山、倉岳山。

23】猿焼山東峰に到着。ここでいちおう目標達成。で、鼻をかんでいる凹さん。

24】猿焼山本峰。この先からショートカットして下りました。

25】降りてきたのはこんなところ。

 

 

 

 

26】芭蕉月待ちの湯に到着。今日も繁盛している様子。

 

 

 

 

 

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