Welcome to our Web Site !

井手山岳会日本支部

                                                                       p071020


ホーム | 次回山行案内 | 写真集トップ | JapanOB/OG |参加者募集 | 掲示板


 

秋の特別企画:166回井手山岳会日本支部登山のご報告  produced by H.Tanuma

 

期日:1020日()・21()

行き先:【西上州/荒船山(1,422m)

 

コースタイム:上信電鉄「高崎」駅[14:08](上信電鉄)〜「南蛇井」駅[14:58](代行バス)

「下仁田」駅・常磐館[?/8:15](タクシー)〜内山峠手前ゲート[8:559:00]

内山峠[9:10]P1[10:0010:10]〜艫岩[10:4010:50]〜行塚山[11:2511:30]

艫岩[11:5512:35]〜相沢集落[13:3513:45]〜「荒船の湯」[14:20]

 

  前回の山からさらに時はうつろい、いつのまにかすっかり秋の気配。うかうかしていると紅葉を見ずして年を越すことになりかねないと、あたふたと企画したのが上州は荒船山。航空母艦とも難破船とも、あるいは鯨とも称される西上州の奇山、たしかにこの絶壁を下から見上げ、その先のフラットな地形をイメージするとコナン・ドイルのロストワールドを彷彿とさせます。今回は、麓の町でもある下仁田の旅籠に前泊し、翌日ゆっくりと山を楽しむこととしました。高崎駅から乗ったレトロな電車は終点の下仁田行きでは無く、2つ手前の「南蛇井」(なんじゃい!と読むのです、これホント)駅まで。なんでも9月に来た台風9号で被害をうけて、暫く不通になっていたらしく、漸くこの23日から再開するとのこと。個人的に、実は12年前にもこの電車に乗って荒船山を目指したことがあったのですが、その時もやっぱり南蛇井で降ろされた記憶があります。全くの偶然なのか、小生にとっての鬼門なのか・・・。 

 下仁田駅前の常磐館はちょっとエキゾチックな雰囲気を醸していて、かの竹久夢二も逗留した宿とのこと。さぞや女将さんあたりが夢二好みの美人だったのでしょう。廊下が入り組んでいていくつも部屋があり、思わず館内を探検してみたくなるような風情をもっています。「あの福田赳夫先生も使った」というレトロな共同の流し(http://tokiwa.shimonita.jp/photo/sample02/index2.htmlの「14」の写真がそうです。)などもあって、結構昔は繁盛していたようですが、今日の泊まり客は我々を含めて二組。我々の部屋はふた間続きでゆったり(http://tokiwa.shimonita.jp/photo/sample02/index.htmlの「16」から「18」までがそれ)、4人では勿体ない広さです。 

 たっぷり酒を飲み爆睡したら、もう翌日。しっかり朝食を頂き、宿の向かいにあるタクシー会社で車に乗っていきます。今日も絶好の登山日和。登山口として考えていた荒船不動尊へ向かうつもりが、国道254号の内山トンネルを抜け左に折れるところでゲート閉鎖状態。ならばということでトンネルを戻って内山峠に向かうと、神津牧場への道との分岐点でこちらもゲートが閉鎖されていました。これも台風9号による被害らしい。なんだか今回は図らずも被害状況の視察に来たようです。貸し切りバスでやってきた大人数の中高年パーティが先客しています。車を降り、熊倉峰を巻くように峠に向かうと土砂崩れの現場がありますが、別に修復中という感じでもない。まだ予算がおりないのでしょうか。峠に到着すると、丁度反対の佐久側から来たカップルに出会いました。彼らの話によると佐久側もだいぶ手前から閉鎖されているようです。 

 峠の直ぐ脇から踏み跡を拾いながら小ピークを直登。反対側に下ると、「エッ!?」と思う程の広い道に出て、丁度さきほどの中高年大パーティがやってくるところ。どうやら立派な巻き道があったようです。ここから先の道はいくつかのピークを右からに巻き気味に付けられていて、それでも次第に高度が上がっていき、やがて艫岩の西側の裾に着きます。もう山頂までの高度差はそれ程ない筈ですが、岩壁を流れ落ちる水量は結構豊富。ここからは暫しの岩っぽい急登ですが、よく踏まれた道なので不安は全く感じません。黙々と登れば突然なだらかになり、踏み跡に導かれるまま進めば、そこは高度差百数十m余りの艫岩の絶壁の上。手摺りも全く無いので、下を覗くのがちょっとコワイです。 

 実は荒船山の最高峰はここではなく、真っ平らな、言わば鯨の背中を2kmほど南下した行塚山なので、せっかくなので行ってみます。多少のうねりはあるものの、概ね平坦な道で将に天上の楽園の散策といったところ。やがて星尾峠への道を分けると登りとなり、頂上直下はそれなりに一汗かかせられます。山頂は周囲を雑木で覆われていて殆ど眺望無し。それでも南側のろうそく岩などの、如何にも西上州らしい岩峰群は木々通しに視認が可能。記録写真を撮ったら艫岩に近い避難小屋に戻って昼食。そこで、内山峠で出合ったカップルとまた再会し、暫しの山談義。やがて彼らは再び内山峠へ、我々は「荒船の湯」を目指して相沢集落へ下山します。険しい山の割りには下界へはあっと言う間で、いつの間にか谷間の集落に出て、あとはてれてれと「荒船の湯」に向かうのみ。ご多分に漏れず、この立ち寄り湯も結構繁盛しているのでありました。     

 

 

今回の実働時間:4時間5分 

今回の累積登高差:658m

今回の踏破距離:11.6km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】高崎の上信電鉄駅改札。駅員さんにも入って頂きました。

02】このレトロな電車に乗って行きます。

03】ここは下仁田の常磐館の部屋。竹久夢二も泊まった宿だそうです。

04】既に布団まで敷いてあります。あとは倒れるだけ!

05】今日も隊長持参のワインが披露されました。

06O塚さんのゴッドハンドも披露されました。

07】隊長のボケ。なにをボケているのか判りますか?

08】常磐館の夕食。やっぱり先ずはビール。ちょっといい感じ。

09】なかなかポイント高い夕食です。

10】もう既に良い調子なのです。

11】ここはかの福田赳夫先生も使った流しだとか。現首相もかな。

12】翌朝、常磐館の玄関前にて。快晴です。

13】登山口のだいぶ手前で通行止め、ここから歩きです。

14】登り口。台風9号の被害でこうなっていました。

15】荒船山の風貌。艫岩(ともいわ)が迫力です。

16】ちょっと色づき始めたでしょうか。

17】このあたり、かなり岩っぽいです。

18】荒船山の艫岩(ともいわ)が間近になってきました。なかなか迫力。

19】この辺りはだいぶ秋色になっています。もう秋ですね〜

20】今日は正真正銘の秋晴れ。

21】艫岩の上に立ちました。うしろ2m先は断崖絶壁です。

22】正面に見えるのは浅間山。うっすらと積雪が見えました。

23】この辺りは荒船山を鯨に見立てると背中の部分。

24】見事に平らです。

25】荒船山の最高点の経塚山に到着。

 

 

 

26】下山路から見上げる艫岩。

27】「荒船の湯」に到着。入湯料500円。

 

 

 

 

 写真集トップへ