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みちのく一人旅(バイク)
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今年は、永年勤続25周年の表彰の年にあたり、いくばくかの旅行代金(これは既に使ってしまった)と通常より多い休暇の取得できる年であった。現役の一線であれば、制度として許される休暇と実際に取得できる休暇の差はなかなか埋められないが、幸か不幸か今年の夏は小生が閑職にあり、まったく何の問題もなく取得できる。せっかくの機会であるから、普段なかなかできないことをしてみたいと考えた。 普段できないことといえばやはり「まとまって時間を使うこと。」そうすると「旅行は最適」となるが、既に一週間は南アルプスの夏山や小旅行で消化済みである。残りの一週間で海外旅行に出かけるにはちと時間が短い。マイレージを活用した近場のシンガポール・香港等も考えられなくもないが、駐在時代の友人や香港の親しい人(井手夫妻)は最近帰国してしまっている。されば最近凝っているバイクを活用し「バイクで気ままな旅をしてみたい。」と考えた。どこへ行くか?行くなら目的地は必要である。「3年無沙汰している神夫妻に会いたい。」これはほとんど同時に頭に浮かんだ。「したがって地域は東北。再遠点として青森県の三沢は十分距離もあるし・・・。」ということで小生の頭の中では計画はすんなり固まった。 あとは家族の承諾。これは難航するかと考えたが、家族も皆忙しく、休みの「親父」にブラブラされても困るのであろう、予想を反してすんなり許可がでた。普通「一人旅行はいいけど、バイクだけはやめて!」と言われるのを振り切って強行するのが定番のような気もするが、あまりにもあっさり許可が出た。やや拍子抜けの間あり。許可は出たものの言い出した小生に「バイク一人旅」の経験があるはずもなく、内心は多少ビクビク。「行くと決めれば行くしかない。」は小生の性格ではあるが・・・。 事前に何度か「日帰りの一人ツーリング」を経験しそれなりに練習してから決行したが、やはり結構緊張していたのであろう。撮影した写真をあとから見てみると撮影場所に随分とバラツキあり。写真撮影どころではなかった局面が結構あった様子が伺える。それでも一応事故・転倒もなく予定通り帰宅。心地よい疲労と満足感のある、結構な「勤続25周年の思い出」とすることができた。以下偏った写真をご覧下さい。 第1日目 2007年8月20日(月) 走行距離 450km 調布〜和光I.C.〜(外環道)〜川口JTC〜(東北自動車道)〜国見I.C.〜小坂峠〜七ヶ宿湖〜 この日の目的は、何とか蔵王(青森県三沢までの中間地点として勝手に設定)まで無事たどりつくこと。高速道路など一度に100キロ程度した走行したこともなく、300キロ超を走行するのはどんなものか?案の定、自宅前の記念撮影の次は小坂峠まで一切写真なし。とにかくその日の目的地を目指してひたすら走っていたのでしょう。多少リラックスして、数枚の写真を撮ったもののその次は蔵王のお釜。初日で緊張の後が十分伺えます。予約していた旅館が、当方の勘違いで「夕食なし」であったこともありチョットがっかり。24時間の温泉(これは結構な湯)を何度も楽しみつつコンビニで入手したつまみと酒で「一人チビチビ」。就寝とあいなりました。 |
第2日目 2007年8月21日(火) 走行距離 370km 遠苅田温泉〜村田I.C.〜(東北自動車道)〜安代JCT〜 この日は一切途中観光の予定なし。高速道路をひた走り、途中「雨」や「ガス欠による突然の停車(予備タンクを空けて再走できましたがチョット焦りました)」等ありましたが予定通り神さん宅への到着。(記憶が定かでなく三沢駅まで迎えに来てもらう。) 3年ぶりの神さん、万里子さんと再会。心よりの歓迎を受け、田舎を持たない小生はまるで故郷に帰省したような気持ちになります。二日間の「汗もの」は全て万里子さんに洗濯してもらい、本人は神さんと後輩のお偉い方の案内で自衛隊三沢基地を見学(これまた通常はなかなかできない貴重な体験)。古牧温泉で汗を流して晩御飯。こちらは歓待を受け、リラックスしっぱなしです。最後は三沢の夜の街でカラオケスナック2軒はしごして安眠の床につきました。 「神さん、万里子さん!本当にありがとうございました。また是非お邪魔させて下さい。」 |
第3日目 2007年8月22日(水) 走行距離
370km 三沢〜八甲田山〜酸ヶ湯〜奥入瀬〜十和田湖〜発荷峠〜十和田I.C.〜(東北自動車道) 前日神さん宅ですっかりリラックスした小生は快適な目覚めで好調なスタート。秋田に抜ける前に八甲田山〜酸ヶ湯〜奥入瀬〜十和田湖とたっぷりまわりました。何のことはない3年前に家族で神さん夫妻にご案内してもらったところをノスタルジーで駆け足でまわった感じです。発荷峠を越え、秋田側のガソリンスタンドに寄ると「雨は大丈夫でした?」との質問。小生がキョトンとしていると、その日の午前中は「バケツをひっくり返したような大雨」だったそうで、これも山での天気と同じ常日頃の心がけのたまものか? こちらは「地面が随分濡れているなァ」程度の認識でした。確かに大雨はその日の夜のニュースになっていました。 八幡平を岩手側から越えたいとの思い出わざわざ高速で松尾八幡平I.C.まで遠回り。よかったのは見返し峠へ上がる手前あたり(最後から2枚目の写真)まで。見返し峠はガスで走行にも支障の出そうな状態。おまけに高度もあがり寒い寒い。何とか国道341号まで下りました。そこから先が乳頭温泉まで結構な距離がありました。湖や独自の川べりの景色等悪くなったのですが、サイレンをならす救急車の後方に追いついてしまい、まさか緊急車輌を追い越すわけにもいかず、日暮れの寒い中ひたすら我慢の走りとなりました。乳頭温泉郷に到着したときはもう日も暮れかかっていましたが、温泉にありつき無事からだを温めた次第でした。 |
八甲田の道を緊張して回ったあとの奥入瀬 |
気分が和みます |
確か昔神さんに連れてきてもらったような |
発荷峠から見下ろす十和田湖 |
きれいなので何枚も撮ってしまいました |
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雲に隠れる岩手山と思います |
八幡平見返し峠へあがる途中。見返し峠は霧でまったく何も見えず。寒くて必死に下りました。 |
乳頭温泉郷で冷えたからだを温める。 |
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第4日目 2007年8月23日(木) 走行距離
310km 乳頭温泉郷〜田沢湖〜(国道105号)〜角館〜(国道341号・広域農道)〜秋田市内〜(地方道56号) 今回の「みちのく一人旅」のなかでツーリングとしては、この日の午後が一番恵まれていたかも知れない。もともと本日は高速道路の予定もなく、また本日の日本海側の宿までどのような経路をとるかも事前にまったく考えていなかった。田沢湖に寄り、その後国道を角館まで。角館から秋田市内へは、通常の国道と諦めていたが、途中から広域農道の案内があり、これが高速道路以上のベネフィットを与えてくれました。山梨の広域農道にもお世話になりますが、交通量の少なさはさらに少ない。無事秋田市内に着き、ガストでモーニングコーヒーを飲みウォシュレット付で用を足すと俄然元気がわき、当初予定していなかった「男鹿半島へ行こう!」という気になってきた。そういえば万里子さんも寒風山を推薦していたっけ・・・。寒風山は視界360度で男鹿半島、秋田方面、八郎潟方面と全て見渡せるお勧めポイント。男鹿半島めぐりも素朴で、猟師の飯屋で海鮮など食ったらうまかっただろうなとチョット後悔しています。 半島めぐりを終わると秋田まで戻り、そこからは日本海に沿って国道7号を本日の予定地「象潟」まで。宿では日本海に沈む夕日を眺め、宿の親娘との会話を楽しみ、結構な一日の終了となりました。 |
翌朝。出発準備中 |
田沢湖です |
ご存知「辰子像」の前で |
武家屋敷の街「角館」 駅舎 |
交番も武家屋敷風です |
向こうに見えるは「男鹿半島」 |
何せ一人なので本人はなかなかうまく写れません |
万里子さんご推薦の「寒風山」 |
ここは久々にかなりの感動です |
半島方面 |
湾側 |
八郎潟方面 |
360度の景観でした |
お得意地面からのアングル |
男鹿半島めぐりの海岸線にて |
なまはげ |
入道岬の手前 |
象潟の宿 海苑 蕉風荘の2階から |
駐車場にポツンと止るバイク |
この夕日はやはり感動ものでした |
第5日目 2007年8月24日(金) 走行距離
350km 象潟〜(鳥海ブルーライン)〜五合目登山口〜(国道7号)〜酒田I.C.〜(山形自動車道)〜湯殿山 天気に感謝。鳥海ブルーラインからの眺めは写真のごとく。五合目で登山者に聞くと、「車で五合目まであがり、頂上の小屋に一泊。」がパターンのよう。引退後の四輪駆動車による「田沼とのコース」には当選確実。 山形自動車道はよくわからなかった。小刻みに料金の徴収があり、いちいち財布を出して停車するバイクにとってはあまりありがたくない。しかも月山付近は地元の人も地道を推薦していました。永久に黒字化することはないであろう。 |
鳥海ブルーラインから日本海側 |
これが鳥海山か手前のピークかは不明 |
鳥海山五合目。ここまで車で入る。将来の候補地 |
天気にまぐまれ本当にラッキーです |
一応記念写真 |
日本海に下りてきて。カッコつけたけどかっこよくないね |
日本海を見ることが少ないのでどうしても写真が多くなります |
月山の駐車場にて。バックが月山かは不明 |
山形の母なる最上川にそって走る |
国道287号線。のどかな走りです |
日帰り入浴した白布温泉の旅館。まだ山形県 |
白布峠を越えると福島県側 |
この景色もなかなか感動ものです。本当に天気に恵まれています |
親切なおじさん(八王子ナンバー)が撮ってくれました |
磐梯山と桧原湖 |
第6日目 2007年8月25日(土) 走行距離
560km 裏磐梯〜(磐梯レイクライン)〜猪苗代磐梯高原I.C.〜(磐越自動車道・東北自動車道)〜宇都宮I.C.〜 ハッキリ言って、この日は欲張りすぎました。朝方裏磐梯周辺を調子よく徘徊したあと、高速で宇都宮まで。これが結構距離があってしんどい。渋滞の宇都宮料金所を過ぎて日光宇都宮道路に入ったころには結構疲労が・・・。今年の冬にいった山王帽子山の山王峠まで寄り道でさらに疲労蓄積。おまけに写真撮るのを忘れ、引き返す気力もなく当時の宿泊ホテルの玄関前での写真のみ。秋の山行の下見?の金精峠を越えて、白根付近で「日帰り温泉」休憩(どうせなら老神温泉まで頑張ればよかったか・・・。)その後上記ルートで帰宅することになるのだが、写真を撮る余裕・気力なし。集中力欠如で事故起こしたらバカだなと思いながら必死で運転してました。高速も結構長かった。一日560キロはチョットやり過ぎか? |
データ |
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日 時 総走行距離 ガ ソ リ ン 燃 費 有料・高速代 |
: 2007年8月20日(月)〜8月25日(土) 5泊6日 : 2,410キロメートル : 117.84リットル 16,975円 平均単価144.05円 : 20.45km/l : 22,050円 |