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井手山岳会日本支部
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7月特別企画 第160回井手山岳会日本支部登山のご報告 produced by H.Tanuma コースタイム:JR青梅線「奥多摩」駅[9:15/9:33]〜(バス)〜東日原[9:55/10:05]〜P1[11:05/11:15]〜 久しぶりに乗った東日原行きバスはほぼ満員。半分ほどが川苔橋で降りると残りはほぼそのまま終点へ。雨は落ちていないものの、見上げる周囲の山々は悉くガスに包まれている状態。梅雨なんで、こんなもんでしょう。鷹ノ巣山を目指すと思しき連中以外、小川谷橋に向けて歩き出す登山者は鍾乳洞目当てが殆どで、小川谷林道に入るとあれだけの乗客はいったい何処へ行ったのやら、と思う程の静寂に包まれます。とりあえず我々は小川谷の奥を目指すつもり。 道は次第に傾斜を強め、段々ザックの重さが身にしみるようになった頃、巧い具合にガスの中からぼんやりとログハウス風の酉谷小屋が現れました。標高は約1,600m。気温16℃。辺りの雰囲気からして、ここが我々の知るかつての「旧酉谷小屋」があったところのようです。小屋には誰も居なかったので、当然テントは張らずに中へ。定員6名のこぢんまりした小屋は、できてからほぼ10年経っている割には内外とも綺麗で、大切に扱われている様子。掃除用具や銀マットだけでなく、蚊取り線香や虫除けスプレーまであって助かります。有り難く蚊取り線香に火を付けたら板の間に上がって早速宴会。隊長が担ぎ上げた3本のワインと、タマちゃんの豪華なつまみでほろ酔い気味となってきた頃、単独行の御仁(以下、DJさんとします)が到着。今宵の主食がクスクスと聞いていたく感服致しました。その後は、まるでそのDJさんが以前からの仲間だったように話も弾み、ウィスキーもすっかり無くなったところでおひらき。小屋の外からは鹿の鳴き声も聞こえてきます。そしていつの間にか就寝。 明けて2日目は5時に起床。何時に寝ても起きる時間がいつもと同じなのは爺化の証し。他の3人はなかなか起きないのは、あれからも暫く起きていたのでしょうか。外に出てみると、気温は15℃で意外に暖かい。今日もガスが辺りを覆い尽くしていて眺め無し。小屋の内外をぶらぶらしているうちに五月雨的に皆が起き始め、朝食、DJさんは7時30分に出発。またお会いしましょう!我々も8時近くになって漸く出発。先ずは酉谷山の山頂に向かうと、稜線に出た辺りから小雨がパラパラと落ち始めたので、山頂に長居せずにそのままUターンし縦走路へ。この道はいわゆる水源巡視路で、稜線から外れているため歩きやすいものの、険しい部分には木製の橋が渡されているので、濡れているとちょっと慎重さが必要です。いつのまにか雨は上がりましたがガスは取れず。深山の雰囲気の中、ひたすら南東を目指します。やがて三ッドッケへの踏み跡を見つけ、ならばということで縦走路を外れ山頂を目指せば、ぽっかりと明るい場所に躍り出る。ここが三ッドッケの中央峰。きっと晴れていれば眺めは良いはずですが、今回はお預け。 三ッドッケ東峰から一気に下れば一杯水避難小屋の裏手に出ます。この小屋はたった2年ぶりでもなんとなく愛着があって、以前の通りでちょっとほっとします。ここからは勝手知ったる道なのですが、滝入ノ峰を巻くあたりで、なにやら上の方で笹の斜面をごそごそ動いているヤツがいる気配。姿までは見えませんでしたが、明らかにヒトではなく、かといって鹿のような敏捷な動きでもなく、猿のように集団の行動でもないので、消去法で察するに、もしかすると熊ちゃんだったのかも知れません。であれば、ニアミスで済んだのは勿論幸いなのですが、一目姿を確認出来なかったのはちょっぴりだけ残念。ともかくも、人間以外の生き物(らしき物体)に接するのって(昆虫みたいに小さいものは別にして)日常社会から引き離される体験なので、我に返るのにも少々時間が必要。余韻に浸りながら東日原へ下降します。道の下にバス停が見えればもう俗界に戻ったのも同然で、ベンチに荷物を置いたら酒屋に飛び込むことしか考えられません。ふと気が付けば空車のワゴンタクシーがこれ見よがしにゆっくりと我々の脇を通り過ぎていくことに気が付き、あわてて呼び止め、「もえぎの湯」まで直行。 湯上がりに休憩処でビールを飲んでいると、示し合わせていたが如くDJさんが出現。しばし本日のその後について情報交換した後、でもその勢いそのままで青梅線「ホリデー快速」でも宴会したのでした。俺たち、単なる飲んだくれ集団でしょうか? 今回の実働時間:8時間35分(4時間25分+4時間10分) |
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【01】奥多摩駅にて。 |
【02】日原で。空はちょっとどんより。 |
【03】ともあれ先を目指します。今日は荷物も多め。 |
【04】いつも見ている藁葺き屋根の半分が、いつのまにやら瓦葺きになっていました。 |
【05】小川谷の清流。もうちょっとしたら飛び込みたい! |
【06】タマちゃん、今日は疲れ気味。 |
【07】小川谷林道の途中。まだまだ先が長いです。 |
【08】ここから林道を離れます。 |
【09】ここからは山道。 |
【10】暫くはこのようなトラバースルート。 |
【11】この辺りの樹木は立派。 |
【12】三又にて。 |
【13】これが地図にある旧酉谷小屋。でも我々の記憶とは違います。 |
【14】さらに暫く沢沿いの道。ちょっと休憩。 |
【15】見えてきました、今宵の宿である酉谷小屋。 |
【16】小屋の造りは申し分ありません。 |
【17】今日は隊長のおかげで三種類のワインを頂きます。 |
【18】で、つまみはタマちゃんから。ワインに合います。 |
【19】どんどん、つまみが出ます。 |
【20】ほろ酔い気味。同宿の御仁に撮って頂きました。 |
【21】朝の酉谷小屋。今日も天気はいまいち。 |
【22】酉谷山頂は眺め無し。でも山の深さが漂っています。 |
【23】ちょっと雨が落ちてきたので下りは慎重に。 |
【24】しっとりした長沢背稜。 |
【25】こんなに道がしっかりしているので道標は特に必要ありませんが・・・ |
【26】この道は基本的に水平なので、必然的にこのような橋が結構あります。 |
【27】今日はずっとこのようなガスはとれません。 |
【28】三ッドッケ中央峰に到着。 |
【29】こちらは三ッドッケ東峰。 |
【30】一杯水避難小屋に到着。以前と変わりなく綺麗です。 |
【31】この直前、得体の知れない動物とニアミスしたのでした。虎口を脱してほっと |
【32】ようやく東日原バス停が下に見えました。 |
【33】もえぎの湯でさっぱりして駅に戻るところ。 |
【34】いつもの酒屋で、電車内で飲むためのアルコールを調達。いつもの風景。 |
【オマケ】 |