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井手山岳会日本支部

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 157回井手山岳会日本支部登山のご報告   reported by H.Tanuma

 

行き先:【中央沿線/古部山(1,312m)〜徳並沢ノ頭(1,116.7m)

期日:616()

 

コースタイム:JR中央線「甲斐大和」駅[9:059:10]〜西光寺[9:25]〜水野田山(1,030.8m)[10:2010:30]
大天獄(1,231.3m)[11:1511:35]〜古部山[12:0512:15]〜西大志戸山?[13:1013:20]
P1[13:25
13:35]〜徳並沢ノ頭[13:40]P2[14:0014:10]〜果樹園[14:40]
JR
中央線「甲斐大和」駅・食事処「雅」[15:0015:30]JR中央線「大月」駅[15:47]

 

梅雨に入り、3日前までの予報では土曜日は雨とのこと、今週もやられたか、と流石に降られるのを覚悟してました。が、気象庁の週間天気予報がいい加減なのか、我々の神通力がそれを勝っていたのかは定かではありませんが(そりゃ前者だろ)、いつのまにか予報がずれ結果はとびきりの快晴。松本在住の凸さん、隊長と3人で行ってまいりました。古部山は既に第144で踏破済みですが、今回はここから西に延びる尾根を辿ろうというもの。アプローチは、甲斐大和駅に程近い水野田山からとしました。 

甲斐大和駅から東へ進み、甲州街道に出てから少々で小さな川に橋が架かっているので、その手前を左に折れ道なりに進むと「西光寺」という寺があります。裏手には柵があるので、どこから山に入ろうかと思案しながら更に東へ進むと、水力発電所の導水管がありこれを伝って登ることに。100m程を一気に稼ぐと、首尾良く尾根道を見つけることができ、それを辿ればやがて水野田山に到着。 

眺望のない狭い山頂から北へ進むとすぐにしっかりした木段が現れます。これは林道からの道に違いないと思われますが、道標などは一切無く、何故か中途半端で突っ慳貪な整備の仕方のように感じられます。やがて辿り着いた林道の手前に木造の立派な物見櫓がありますが、辺りは高い木々に囲まれていて、あまり眺望は良く無さそう。なんだかニーズを外している。林道に面した看板には「大志戸木の実の里森林公園、大和地区林業地域総合整備事業、施工平成6年度」とあります。辺りの雰囲気は決して悪くはないのですが、果たしてここを目当てにヒトが来るのでしょうか。林道を渡った先にはフィールドアスレチックの施設があって、誰もいないので何だか象の墓場を思わせる雰囲気。それぞれの設備は未だ充分使用に耐えられる状態で、このまま朽ち果てさせるのは勿体ないと思われます。  

ところで興味半分で農水省のHPを覗いてみると、この事業の事後評価書がありました。目的、事業概要は以下の通り: 

 

(本事業を実施する目的・意義)
本地区は、森林整備を効率的に実施するための根幹となる林道等の整備が遅れており、それに伴い森林整備の遅れも目立っていた。このため、間伐などの適正な森林整備を推進することを目的に、本林道を整備した。一方、当地区は東山梨広域圏の観光ルートの起点となっている。周辺の豊富な森林資源を活用した施設の整備が地域住民から望まれていたため、滞在者の自然とのふれあいや都市と山村の交流、地域住民のコミュニティーの場として森林公園を整備した。
(事業概要)
林道整備森林管理道開設
車道幅員3.0m 開設延長3,798m 利用区域面積413.0ha
フォレスト・アメニティ施設整備 大志戸木の実の里森林公園
森林公園1,500u 駐車場5箇所 展望台2箇所 遊歩道3,000m
 

 

とあり、総費用は1,697,255千円、総便益は2,426,672千円となっています。便益の算定根拠や林道整備の有効性はともかく、この森林公園が本当に「地域住民のコミュニティの場」になっているかは、少々懐疑的と言わざるを得ません。「都市と山村の交流」って、もしかして我々がたまたまここを訪れたことがその成果になるのかしらん?? 突っ込みはこのくらいにして話を元に戻します・・・。  

閑話休題。フィールドアスレチック施設の脇の遊歩道を進むと延々と木段が続いており、それをそのまま辿れば大天獄に着きます。日射しが遮られているせいで、木々の間を通り過ぎる風が爽やか。ここから古部山までは前回と同じルートですが、季節が違うと趣きもまた違うもので、今は緑が溢れんばかり。古部山の頂上も噎せ返る程の緑に包まれています。さて古部山からが新たなルート、東大志戸山、西大志戸山、徳並沢ノ頭と続くのですが、進んでみると踏み跡はしっかりしているものの、覆い被さるように枝葉が生長していて将に「緑がえばっている」状態。周囲の視界は芳しくなく、腕に少々傷を負いながらも前進を続けると、ようやく徳並沢ノ頭に到着。ここも鬱蒼とした木々に覆われていて視界ゼロ。この先、尾根を忠実に進んでも同じことの繰り返しになるだろうと、藪漕ぎには特段の悦びを見出せない我々はここで下山を宣言、甲斐大和駅をダイレクトに目指すこととしました。途中、我々が辿ってきた道を一望できる地点に出ます。図らずも白蛇川源流域をぐるっと周回してきたことになり、これはこれで興味深い。 

流石に下りはあっけなく、1時間強で下界の果樹園に躍り出ました。ここから甲斐大和駅はもう指呼の距離。電車の時間を確認したのち駅前の「雅」で冷奴を肴に生ビールを呷り、大月の「よしの湯」へ直行。やっぱりこの季節、下山後に汗を流すのは清々しいです。その余韻のまま、駅前のイタメシ「アダージッシモ」に入り、冷えた白ワインを注文。もー極楽。

 

今回の実働時間:4時間40分 

今回の累積登高差:1,011m

今回の踏破距離:8.9km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

01】甲斐大和駅前はいつになく登山者で盛況。今回も松本から凸さん参加。

02】正面の山が今日の最初のターゲットである水野田山。

03】取り付き付近にあるお寺、西光寺。山号は「初鹿山」です。

04】導水管の脇にある石段を登ります。途中から険しくなる。

05】石段の途中から。甲州街道の笹子トンネル入口とその上の米沢山。

 

06】途中、南アルプスの絶景が望めました。今日は実に良い天気だ!

07】水野田山直下にある祠。

08】大志戸木の実の里森林公園。この施設の価値や如何に!?

09】隊長、フィールドアスレチックに興ず。

10】未だ充分に使用に耐えそうですが、このまま朽ち果てるのでしょうか。

11】立派な展望台。しかし周囲の木々が育って眺望なし!

12】遊歩道をそのまま辿れば大天獄(大天狗山、木賊山)に到着。

13】古部山山頂にて。

14】すっかり緑が濃くなりました。隊長曰く「緑がえばっている」

15】やっぱり富士山。

16】後から考えるとここは「西大志戸山」と「徳並沢ノ頭」の間のピークのようで
す。

17】徳並沢ノ頭に到着。ここも眺望は得られず。

18】下りには所々岩があります。

19】正面は巡ってきた大天獄と竜門山。その奥は南大菩薩の山々。

20】降りてきたところは古部集落の上の果樹園。これは桃。

21】こちらのお寺の山号は「北里山」です。

22】中央線を跨ぐ橋の直ぐそばに出ました。

23】「よしの湯」のおかあさん、初登場!

24】汗を流したら、さてイタメシでも行くか。

25】で、大月駅前の「アダージッシモ」。先ずは生ハムでグレース甲州。

 

 

 

 

26】締め括りは若鶏コンフィでFour Riversカベルネソーヴィニョン。いけます。

 

 

 

 

 

 

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