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井手山岳会日本支部

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 155回井手山岳会日本支部登山のご報告   reported by H.Tanuma 

 

行き先:【中央沿線/奈良倉山(1,348.9m)

期日:200762()  

 

コースタイム:JR中央線「上野原」駅[8:258:35](バス)〜松姫峠バス停[10:1510:25]〜奈良倉山[11:0011:10]P1(1,220m付近)[11:5012:25]〜坪山[13:2013:30]P2[14:1014:20]〜びりゅう館・学校前バス停[14:5015:51]JR中央線「上野原」駅[16:4016:51]JR「立川駅」[17:15] 

 

上野原駅発のバス時刻表をWeb検索していたときのこと。いつもの8:28発飯尾行きバスが、なんと松姫峠行きになっているのに気が付きました。実はこの時まで、隊長との相談で飯尾側から笹尾根を横断して数馬に下り、五日市で手打ちうどんを喰おう!ということになっていまして、そのための行程を作成中だったのでしたが、「松姫峠」という名前を見て気が変わりました。しかもこの季節の運行は今週までとのことで、急遽地図を引っ張り出してしばし検討。かくなる上は奈良倉山に登るしかない、との結論に至り、隊長と協議の上、予定を変更した次第。奈良倉山は、登山道の整備に熱心な大月市が「秀麗富嶽十二景」の5番に選んでいる山で、他の11山は既に踏破済み。奈良倉山こそが唯一残った山なのであります(別にそんなに気負ってませんが ^^;)。その理由は地の利の悪さ。バスが無かった頃は、金に物を言わせて大月駅からタクシーで長駆松姫峠に上がるか、小菅や飯尾から延々と歩くしかなく、隊長は「老後に4WDで登る山」のひとつに入れておりました。  

いつもの高尾駅8:01発甲府行きで上野原駅に到着し、駅前に出たときには、既に狙いの8:28発のバスは中高年集団に占拠されており、「1時間45分立ちんぼかー?!」と一瞬目眩がしましたが、我々を含む数名の到着を見た富士急山梨バス上野原営業所の職員は、直ぐさま増発を決めてくれてひと安心。そのバスがやってくるまでの間、その職員は我々に坪山や大マテイ山、奈良倉山のハイキングコース、それに合わせたバスの運行時間を熱く語っていました。昨今、坪山のハイキングルートを新規開拓しかなりの集客を得たこの営業所は、その成功に乗じて今度は松姫峠ルートを企画したものと思われます。バス会社がハイキングコースをプロデュースすることは、コース整備のみならずハイカーのニーズに合わせたバス運行時間を考えてくれる訳で、我々としても大いに歓迎すべきところ。これから他の営業所も上野原営業所に負けず、どんどんお願いしたいものです。 

バスは鶴峠、小菅の湯を経由して標高1,250mの松姫峠に到着(1,380)。よくもまあこんなところに国道を通したものだと思います。この国道139号線は起点は静岡県の富士市で、終点が奥多摩湖という、結構へんてこりんなルート。この道が出来たおかげで、この界隈の山は大月と小菅の文化圏がせめぎ合った構図となっている感じ。そこへ新たに上野原文化圏が参入したことで、三つ巴の引っ張り合いが演じられるようになった訳で、今後の展開も楽しみです。小菅に行くのが奥多摩駅からでは無く、上野原からも行けるのはちょっと新鮮です。 

それはさておき、松姫峠からの南側の眺めはなかなかのもので、労せずここまで登れるのはなにより。奈良倉山の標高が1,348.9mなので、登りはわずか100mしかありません。ほんのひと息で山頂到着。思いの外眺めは皆無で、鶴峠から上がってきたと仰る熟女登山者2名が佇むのみ。富士山の展望台は僅かに南に進んだところにありましたが、今日は雲の加減が悪く、想像力を発揮するしかありません。ここからちょっと下ると林道で、これを西原峠の手前までテクテクと下ります。これじゃ山登りにならないなあと思いつつも、この林道は尾根の稜に近いところを辿るため、眺めが良いことは前回(2004年3月6日)に確認済み。それでも冬枯れの景色では無いためか、木々が育ったためか、はたまた天気のせいか、抜群という程の眺望ではありませんでした。 

1,234.7m峰の直ぐ南東側で昼食。葛野川を眼下に見下ろし、ついでに桂川もそのまま見通せる位置なので、天気が良ければ富士山もかなり良いポジションで拝めるはず。今日の天候は暑くもなく寒くもない丁度良い頃合い。でも個人的にはもうカップラーメンが恋しい季節は終わったかな。

林道に分岐点を左に折れ、自然に帰りつつある林道からさらに左に入って杣道を進むと十字路で、佐野峠からの道を合わせ、先は右が「坪山」へのルート、左が「坪山廻り道」との道標。坪山を巻いてしまっては不味いので、右を選択すると、坪山の手前でまた合流。どうも「坪山廻り道」というのはその手前の1,170m圏ピークを巻くという意味らしいのですが、日本語的にはちょっと曖昧過ぎる表記なので誤解を与えてしまうと思います。結果として4つ程あるピークを全て越えて坪山に到着。前半が林道ばかりの楽勝コースだったので、ここで漸く汗をかいた感じ。3年ぶりの坪山山頂もなんとなく木々が成長しているようです。 

後は西原に向かって下るだけですが、途中には5、6個の小ピークがあり、ノンビリ下る感じではないし、ロープが張られた険しい箇所もあります。ところで坪山辺りは「松姫鉱泉」へと導く看板と、「びりゅう館」と書かれた標識がやたらにあり、ここでも文化圏の引っ張り合いが演じられていて興味深い。それ以外にも「蕎麦屋」の看板まであって、何だか街中で客引きに合っているような感じです。結局、最も客引きが熱心な「びりゅう館」に下り、さっそく生ビール(500)とつまみともり蕎麦を頂きました。この「びりゅう館」は地元の人たちが委員会を作って経営しているとのこと。つまみはどれも安くて地味豊か。蕎麦もなかなかです。学校前バス停15:51発のバスも中高年で満員御礼。上野原駅では具合良くホリデー快速を捉まえることができ、立川に直行。このごろしばしば訪れる居酒屋「弁慶」で打ち上げました。

 

今回の実働時間:3時間20分 

今回の累積登高差:727m

今回の踏破距離:11.0km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

【01】ここが松姫峠。空気が爽やかです。

【02】松姫峠からの眺め。雲に隠れているのは雁ヶ腹摺山。

【03】奈良倉山への道。緑が柔らかな色合いでいい感じ。

【04】途中辿る林道も悪くない。

【05】奈良倉山山頂。展望台はこのちょっと先にあります。

【06】佐野峠方面へはずっと林道歩きです。でも、悪くない。

【07】林道の途中から見る権現山方面。真ん中の木はミズキか。

【08】林道の途中で昼食。ツツドリが直ぐそばで鳴いていました。

【09】まだまだ林道。

【10】先週、下降に失敗した尾越山。

【11】ヤマツツジも所々咲いています。

【12】西原峠からの道と佐野峠からの道の合流点。この先は坪山。

【13】坪山への登り。このあたり、緑が濃いです。

【14】坪山から望む奈良倉山。なかなかの存在感。

【15】山頂での記念撮影。眺めは良いのですが、天気はいまいち。

【16】松姫鉱泉の客引き看板が到る処にあります。


【17】山頂からの下山ルートは2つ。我々は左を選択。

【18】このロープを張ったのは、富士急上野原営業所でしょうか?

【19】このあたりの緑も良い感じです。

【20】蕎麦屋が客引きに立てた看板。松姫鉱泉に触発されたか?

【21】巨木を前にちょっとポーズ。この木、なんの木かね。

【22】「びりゅう館」のメニュー。どれも安い。しかも旨い。

【23】で、やっぱり最初はコレです。

【24】蕎麦も頂きました。なかなかグーです。

おまけ。川崎方面からのリクエストによりヘルメット付で掲載致しました。

 

 

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