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井手山岳会日本支部

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特別企画:第 150回井手山岳会日本支部登山のご報告   reported by H.Tanuma

 

行き先:【北八ヶ岳/高見石〜縞枯山(2,403m)

期日:331()41()

 

コースタイム:JR中央線「茅野」駅[10:20](バス)〜「渋ノ湯」バス停[11:1911:40]P1[12:5013:00]

賽の河原[13:15]〜高見石小屋()[14:007:25]〜丸山[7:45]〜麦草峠[8:208:40]P2[9:159:25]

茶臼山[10:0510:15]P3[10:3510:45]〜縞枯(しまがれ)[11:10]〜雨池峠[11:40]

ロープウェイ山頂駅[11:5512:00]〜ロープウェイ山麓駅[12:0513:05](バス)JR中央線「茅野」駅[14:0015:19]

 

3月の特別企画は、今シーズン最後のスノーシューツアーとして北八ヶ岳を選定、隊長、OTKさん、タマちゃんと行ってまいりました。現在、松本に在住のOTKさんとは茅野駅で合流。北八ヶ岳は色々なコースがチョイスできますが、アプローチが容易で北八ヶ岳らしさが満喫でき且つ多少眺望も期待できることを考慮し、渋ノ湯から上がってピラタスロープウェイへと向かうこととしました。結果としてはまだ雪はそれなりにあるものの、気温が高いせいか最早すっかり腐ったザラメ雪状態となっていて、スノーシューが大活躍、という程ではありませんでしたがそこそこ楽しむことができました。この季節、南八ヶ岳はまだ恐らくはピッケルとアイゼンの領域ですが、一方、北八ヶ岳は歩いていて緊張する箇所は全くないため、軽アイゼンとストックさえあれば(それに多少の労を厭わずスノーシューを持参すれば)我々でも容易に雪と戯れることができます。 

予報では31日は夕方から雨、1日は曇り時々晴ということで、先ず初日は天気が崩れる前に高見石小屋に転がり込むことが必須。とは言っても高見石小屋迄は夏のコースタイムでわずか1時間半の距離なので、登山よりも小屋での宴会に力点を置いていることは明らかです(^^;)。渋ノ湯に着いたバスには我々を含め8名が乗車。そのうち2名は我々と同じく高見石まで、もう2名のパーティは高見石を越えて麦草峠まで行くとのこと。バス停から沢の右岸を進み、左岸に渡る鉄板製の橋からアイゼンを履いて出発。しばらく沢沿いに進み、少々高度を稼ぐと開けた斜面となりそこが「賽の河原」。本来、寒々しい雰囲気が漂うこの場所も、今日は風も穏やかでノンビリした感じ。無積雪期は大きな岩が積み重なっていて歩きにくいところもありますが、現在はすっかり雪に覆われていて快適です。振り返れば南アルプスや中央アルプスが望める場所なのですが、残念ながら今日はどんよりした霞に阻まれて視界不良、それでも諏訪の街並みを見下ろすことができました。 

沢筋を離れ左手に上がるとシラビソとコメツガの森に分け入ります。これぞ北八ヶ岳の真髄。鬱蒼とした森を進み縦走路と合流すれば高見石小屋はもうすぐそこ。風雪に耐えた趣きある風情の小屋で、薪ストーブがあるのが嬉しい。1泊2食付き7,800円+暖房費200円。到着時の気温はマイナス0.5℃。今日の宿泊者は我々以外に8名で、大部屋には5名しかいない状態でしたが、3,150円の別料金を支払って個室へ。腰を落ち着けたらさっそくビール(350ml:540円)。夕食は5時30分なのでそれまで宴会。もちろん夕食が終わってもまた宴会。消灯は8時30分なのですが、日頃夜更かしをしているサラリーマンにはなかなか守れません(^^;)。でもって消灯を過ぎてもヘッドランプを付けながら飲み続け、結局ワインフルボトルの赤・白1本ずつと、日本酒4合瓶、ウィスキー600mlは、タマちゃん持参のつまみ諸共瞬く間に消えました。ところで夕食を過ぎたあたりから外は予報通り雨が降り始め、風も次第に強くなった模様。こんな状態の中を歩かずに済んだことに感謝すると共に、明日の好天を祈って就寝。羽毛布団で快適な睡眠が約束されます。 

明けて2日目は5時に起床、雨は止んでいるものの風がかなり強い。それでも外に出てみると意外に寒くなく、寒暖計はプラス1.5℃。視界は不良ですが、いずれ回復の兆しあり。朝食をとって出発の支度をしていると陽も差してきて、空はいつの間にか快晴。風はまだ強いものの劇的な変化によって今日の天候は約束されたも同然。運が良ければ北アルプスも拝めるでしょう。7時25分出発。先ずは丸山まで。そこから一旦下り、ちょっと登り返して一気に下れば麦草峠。このあたり、雪が腐っていて時々ぼこっと踏み抜くので、ならばということで満を持してスノーシューを装着。大石峠から中木場に上がれば後方に南八ヶ岳の峰々が姿を現すようになり、そこからまた茶臼山へは樹林帯の中の強かな登りで暫し我慢。でも30分程の頑張りがあればいつの間にかそこが山頂。ここも樹林帯なので全く展望が無く、ほんの数分先にある展望台へ移動。そこでは目を開けていられない程の猛烈な風が吹いていましたが、南八ヶ岳から南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプス連峰までが一望でき、大いに満足しました。 

茶臼山からは一旦少々下り、登り返してだらだらと西へ進むと縞枯山にかかります。その名の通り、不思議な縞枯模様を纏っていて幻想的な雰囲気を醸しています。山頂も縞枯状態になっているので、おかげでやはり風も強い。写真を撮ったら早々に退散。ここからはもう下るだけ。雨池峠までは樹林帯の中の一直線の斜面。で、ここは当然シリセード。でもスノーシューをつけていると邪魔になって滑られないので外します。峠からはたらたらとロープウェイ駅まで15分ほど。風のせいでロープウェイの運行が危ぶまれましたが、運良く動いており、しかも具合良く12時発車の便に滑り込むことができました。車窓の風景を愛でながらの車掌さんのガイドはなかなか名調子で、的を射た説明です。山麓駅には知る人ぞ知る風呂(しかも300円也)があって、バスの時間を見計らいながら入れるのがグッド。あとはビールをあおってバスに乗り、茅野駅までうつらうつら。最後は駅前の蕎麦屋で締めくくったのでした。 

 

今回の実働時間:6時間00分 

今回の累積登高差:906m

今回の踏破距離:9.6km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

【01】渋ノ湯バス停前にて。ちょっと肌寒いが・・・。

【02】沢沿いに登る。タマちゃん扁桃腺炎でも頑張る。

【03】ひと休み。穏やかです。

【04】賽の河原に到着。晴れれば後ろに中央アルプスが見えるはずだが・・・。

 

【05】高見石に到着。後方は明日登る予定の縞枯山方面。

【06】同じく高見石にて。白い円盤は雪の積もった白駒池です。

【07】高見石で、ちょっときめてみました。OTKさんも絶好調です。

【08】個室にて夕食前に宴。タマちゃんお手製のオードブルと隊長のワイン。

 

【09】これが高見石小屋の夕食。小屋番一人で作るのは結構大変だろうね。

【10】明けて翌朝の出発前の準備中。

【11】小屋の前で記念撮影。朝日が眩しいです。

 

【12】丸山の下り。雪はそこそこ豊富です。

【13】麦草峠でスノーシューを装着。OTKさんは初体験。

【14】これが麦草ヒュッテ。今度はここにも泊まってみましょう。

 

【15】スノーシュー三人衆揃い踏み。サマになっていますかね?

【16】茶臼山天望台から望む北アルプス連峰。見えますか?

 

【17】南八ヶ岳をバックに。ここは風が猛烈に強いです。

【18】茶臼山をバックに縞枯山を登る。南アルプスも見えてます。

【19】縞枯の中。もうすぐ山頂です。ここも風強し。

【20】山頂に着きました。ちょうど居た先客に撮影をお願いしました。

 

 

 

 

【21】雨池峠からロープウェイ山頂駅に向かうところ。気温が高いです。

 

 

 

 

 

 

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