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井手山岳会日本支部
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第 145回井手山岳会日本支部登山のご報告 reported
by H.Tanuma 行き先:【奥多摩/棒ノ折山(棒ノ嶺)(969m)】 日にち:2月24日(土) コースタイム:JR青梅線「東青梅」駅[8:31/8:35]〜(タクシー&バス)〜上成木バス停[9:05/9:20]〜 小沢峠[9:35]〜P1(640m付近)[10:05/10:15]〜黒山(842.3m)[11:10/11:20]〜 棒ノ折山(969m)[11:50/12:35]〜(北東尾根)〜名栗湖畔[13:45/13:55]〜さわらびの湯[14:30/15:28]〜(バス)〜西武線「飯能」駅[14:20/14:25]〜(電車)〜西武線「所沢」駅・百味[16:55] ご承知のように先週は立ち寄り湯に入るのが目的で山行を設定しましたが、今回は所沢の居酒屋「百味」で「たらちり」を喰うことを最終目的とし(もちろん隊長のリクエストであることは言うまでもありません^^;)、もう一つの目的として最近リニューアルしたという「さわらびの湯」がどう変わったのかを探りに行ってみることを、山よりも先に決めてしまいました。最早、語るに落ちた所行であるとは言え、とにかくそうなると後は「山」で、さてと地図を見るわけですが、既に「さわらびの湯」周辺はすっかり我々のトレースで埋め尽くされていて手頃な山が見つかりません(ご承知かも知れませんが、もう奥武蔵全体がそんな状態なのです)。もう登ってしまっている山を以前と全く同じルートから辿るのは、未だ登ってない山が世の中に数多あるのを考えれば何としても避けたいという思いがあります。そこで、肝心の(本来の)目指すべき山がなかなか決められない時には、次善策として登頂済みの山を別のルートから攻めてみるしかなく、それで漸く捻り出したのが今回のルート。隊長と久々凸凹ブラザース2号さん(長いので略称を「凹さん」とします)と行ってまいりました。今日も朝からピーカンの天気ですが、北風が強くまだ春はもうちょっと先のようです。 東青梅駅で降り、バス停に向かうとなんと上成木行きのバスは発車済み(T_T)。8時36分発の筈なのにおかしいなと思いつつ仕方なくタクシーを利用して出発。ところが線路を渡ったところで何とそのバスが前に現れたのです。そこでハタと気が付きました。どうやら事前のリサーチが不十分だったようで、このバスは一旦東青梅駅南口を発車した後、ぐるっとまわって今度は東青梅駅北口を通ることになっていて、その時刻が8時36分だったようです。ともかくも990円分走ったところでタクシーを降り(運転手さんには売上げが2,000円程減少したので詫びを入れ)、予定のバスに乗り継ぎできました(^_^)v(これってどこかでも経験したことがある!)。終点の上成木で下車したのは我々以外に3名。うち、2名のパーティは我々と同じルートです。 小沢トンネルの手前で道標に導かれて右の車道に入り、さらに左に分け入る山道をたどると程なく小沢峠。ここから尾根に上がります。641m峰の登りは途中で二手に分かれていて、先行パーティにつられて何の気なしに左に進むと、どうもこの道は単に仕事道、巻き気味に斜上し最後は藪っぽいところを上がって尾根道に戻ります。その先のピークにも巻き道があり、尾根を忠実に登るようになるとそこは長久保山、立派な手製の道標と水準点があります。この先のピークは完全に巻いてしまい、その先に「黒山まであと0.6km」の標識。黒山の登りは少々シゴかれますがそれでもたかだか50m程度の標高差なのでいつのまにか頂上に出ます。北風がまともに吹き付けていて、おもわず手袋を出してしまいます(もちろん隊長と凹さんは最初からつけてます^^;)。 ここからがっくんと下り、また源次入峠めざして登り返し。峠と言いながら黒山よりだいぶ高いのでちょっと一頑張り。このあたりは「関東ふれあいの道」なので、道も道標もしっかり整備されています。峠に上がると名栗湖が眼下に見下ろすことができ、気分が良い。でも風が強いので立ち止まる気がせずさらに先へ。ここからは木段が延々と続きます。いつもながら、木段の間隔が丁度良いと感じたためしは無く、誰に文句を言ったらいいのかと考えながら登ると、いつのまにか棒ノ折山の山頂に着きます。人気の高い山だけあって今日も多くのひとが昼食中。でもあずまや以外に風を遮る物が無いため、みんな食べるだけ食べたらさっさと降りていきます。我々もコーヒーを飲んだら出発。あんまりノンビリしていると凍えてしまいます。 ここからはまた未知のルート。下り始めは判りやすいですが、ちょっと下ると踏み跡は怪しくなりいつのまにか右に寄りすぎたようで、トラバースしながら左の尾根へ。そこは大々的に伐採がなされていて眺めは最高。よく見ると木立にワイヤーが張られていてしかも動いている。いま将に伐採中なのです。ワイヤーに注意しながら降りていくと、横断する林道の周辺で4人程が作業中で、重機が唸っています。重機のアームには材木を掴むハンドと切断するチップソーがついていて、実に効率的に作業しているのに感心。急峻な日本の林地でも林道があればこのような機械が使えるわけで、日本の林業の再生にはやはり林道は必要なのだとちょっと感じ入りました。伐採地を過ぎると植林帯に入り見通しが悪くなります。ちゃんと地図と突き合わせずに下ったため、標高700m付近で、2万5千分の一地形図に記載の破線がある尾根から外れ、ひとつ左の支尾根に入り込み、このままだと沢に下ることになりそう。そこで遅まきながら地図を広げ、さらにもう一つ左の尾根に移ればなんとか湖畔に降り立つことができそうだということで、またまたトラバースを開始。目論見通りの尾根に移ればあとは慎重に下るだけ。木々の間に湖畔の周回道路が見えるようになり、さらにフェンスが立ちはだかっているのが判ります。やがて巧い具合にフェンスの切れ目を見つかり、そこから舗装道路に降り立つことができひと安心。あとはのんびりと湖畔を進むだけです。 その後周回道路を進みながらわかったことですが、どうも2万5千分の一地形図に記載の破線どおりに下ると、周回道路目前でコンクリートの絶壁に阻まれ降りることができそうにありません。もちろん道標も無し。ルートを間違ったことが正解だった訳でラッキー(^_^)v でしたが、これからあともこの尾根を下るひとは注意が必要でしょう。国土地理院も早く地形図を改正すべき(破線を抹消すべき)かと存じます。何はともあれ舗装道路を行けばダムに着き、更に下れば久しぶりの「さわらびの湯」に到着。相変わらずの盛況ぶりで、湯も小生には丁度良かった(隊長と凹さんには温いらしい)のですが、注意してみてもリニューアルされたようには見えません。これは個人的な憶測ですが、もしかすると名栗村から飯能市に行政が変わったことで、従業員がリニューアルされたのかも知れません(^^;)。 ともかくさっぱりしてビールを飲んだらバスに乗り飯能へ。心地良い揺れ具合についついうたた寝をすれば駅に到着。人身事故のせいで遅れていたという急行に巧い具合に乗ることができて、そのまま所沢へ移動。最終目的の「百味」に行くことが出来ました。途中で奥さんと約束のあるという凹さんが去り、その後2人で暫く飲んだ後、だいぶ良い調子になったのに(というかそのせいで)秋津駅でももう一軒「大漁船」に行ってしまいました。文字通り魚がウリの店のようで、飛び込みで入ったにも拘わらずなかなか美味です。それにしてもこの頃、ハシゴが多くなったかも・・・。 今回の実働時間:3時間55分 今回の累積登高差:956m 今回の踏破距離:11.0km
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【01】今日は3名。上成木バス停前にて。 |
【02】トンネルの手前を右に入ります。 |
【03】木立の中の小沢峠。 |
【04】行く手の尾根が前方左へ続きます。 |
【05】尾根の途中にある「ゆず」の無料販売所!でも売り切れ?でした。 |
【06】遠くに伊豆ヶ岳が見えてきました。 |
【07】左側には高水山へ続く尾根。この尾根とやがて合流します。 |
【08】雑木林はほんとに気持ちいいです。 |
【09】黒山に到着。写真では判りませんが風が強いです。 |
【10】黒山頂上で記念撮影。 |
【11】下の方に、目指す名栗湖が見えています。 |
【12】この階段を登り切ったところが棒ノ折山の頂上。あと一息。 |
【13】この山頂の景色は気宇壮大です。今日も快晴。 |
【14】我々はこのあずまやをとても愛用しています。 |
【15】山頂から見る北方。とんがり山は大持山。 |
【16】山頂での記念撮影。 |
【17】棒ノ折山北東尾根は下り始めは比較的明瞭。 |
【18】突然、伐採地に出ました。おかげで眺めはいいです。 |
【19】今まさに伐採作業中なのでした。ワイヤで木材を運搬しているところ。 |
【20】無事に名栗湖へ辿り着きました。目の前はダムの取水口。 |
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【21】予定通り久しぶりに「さわらびの湯」に浸かりました。 |
【22】本日の最終目的地、所沢の「百味」です。 |
【23】でもって実はもう一軒いっちゃいました。秋津の「大漁船」です。 |
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