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井手山岳会日本支部

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 144回井手山岳会日本支部登山のご報告   reported by H.Tanuma

 

行き先:【中央沿線/古部山(1,312m)

日にち:217()

 

コースタイム:JR中央線「甲斐大和」駅[9:049:10](タクシー)〜竜門橋[9:159:20]〜茶湯山[9:50]

〜大天嶽(1,231.3m)[10:4010:50]〜竜門山(1,273m)[11:05]〜古部山(1,310 m)[11:30]

本古部山[11:4512:20]〜三角コンバ(1,435m)[12:55]〜境沢橋[13:40]

やまと天目山温泉[14:1515:03](バス)JR中央線「甲斐大和」駅[15:20]

 

昨今の立ち寄り湯ブームも一段落して飽和状態になっているようで、このごろはもう新たな施設は生まれていない様子。それに引き替え我々の活動(登山&入湯)は止まるところを知らず、未だ入っていない立ち寄り湯はだいぶ少なくなってきてしまいました。中央沿線も例外ではなく、今回目指した「やまと天目山温泉」も数少ない未入湯のひとつ。不埒にも先ず立ち寄り湯を決め、それにマッチした山を選ぶということにしたのです。それで見つけたのは「古部山」。竜門橋から林道を利用して尾根に取り付き、「大天嶽」、「竜門山」を経て古部山に至り、下山は「三角コンバ」から日川林道に下りれば首尾良くいきそうだと考えた次第。予報によればなんとか昼間は天気が持ちそうだということで、隊長と二人旅で行ってまいりました。 

甲斐大和駅から、予約していた勝沼観光タクシーで竜門橋へ。大志戸林道をてくてくと登り、標高950mあたりで切り通しになっているところにある木段を利用し尾根に取り付きました。切り通しを造ったために失った道を新たに木段で整備しただけかと思っていたら、この立派な木段の道は尾根に上がってからも延々と続いています。今回は多少「藪山」を志向していたのですっかりあてが外れましたが、どこまで行っているんだろうと、逆に多少興味も湧いてきます。ところが大天嶽の最後の急な登りでこの木段はぷっつりと終わっています。無節操にイケイケドンドンで道を造っていたら岩壁が出てきたので「やーめた」と言って放り投げたように見受けられます。ともあれ岩混じりの壁をなんとかよじ登り、平らになったところには小さな祠がありました。山頂はそのすぐ先。眺望は無く「大天嶽」という標識と「大天狗山」という標識と「点名:木賊」という標識があってどうも山の名前が混乱しているようです。南西側には水野田山方面から延びていると思われる木段の道が続いており、その方向を指し示す道標には「大志戸木の実の里公園」という文字があります。 

ここから先は多少のアップダウンはあるものの厳しい登りは皆無で、踏み跡も見失うことはありません。でも夏は結構下草や低木がうるさい処があるかも知れません。竜門山まではほんのひと息。ここも眺め無し。さらに少々下り、ゆるゆると登り返していると、なんと9人パーティーに遭遇。ここで登山者に会うとは思ってみませんでした。この頃は鹿の生息域が拡大しているとのことですが、同様に中高年登山者の行動範囲も広がっているものと思われます。古部山に到着。「徳並山」を指し示す道標有り。ここも静かな山頂です。そのちょっと先にある本古部山(とても山とは呼べない高み)で昼食。いつもタマちゃんのコーヒーをあてにしているので(^^;)今日の飲み物は無しで、カップラーメンを喰ったら早々に出発です。緩やかな登りで少々西へ回り込むと1,413.5m峰、僅かに残っている雪を踏みしめながらちょっぴり下ってゆっくりと登り返すと、そこが三角コンバでした。一応ここが本日の最高点、やっぱり眺望はありませんが雑木林に囲まれ、柔らかな日射しを浴びることが出来ます。境沢ノ頭へ通じる踏み跡もしっかりとしていて、何れはこの先にも歩を進める日が来るでしょう。ともあれあとは一気に東へ下るだけ。 

はじめは淡々とした下りも、標高1,250mあたりからは急降下で、しかも踏み跡も見失います。周囲には充分な木立があるのでそれに掴まっての下降が可能ですが、無ければちょっと怖いです。急な坂は50mも下れば緩やかになり、最後は呆気なく日川林道に飛び降ります。あとはのんびりと「やまと天目山温泉」を目指すのみ。途中、ぽつぽつと民宿がありますが果たして経営が成り立つほど来客があるのでしょうか。40分程の林道歩きは全く苦痛ではなく、程なく「やまと天目山温泉」に到着。ここも例に漏れず駐車場はほぼ満車状態で繁盛している様子です。で、早速露天風呂へ。アルカリ度が山梨一というだけあって、肌触りがなんとも独特で、手の指先がヌルヌルする感じ。隊長は「ちょっと温いかな」との感想。先に露天風呂にいたご老人は近くにある田野集落にお住まいとのことで、この湯の効能やら、地元の蕎麦屋の話、廃業した田野鉱泉の顛末など、色々興味深いお話を伺いました。 

風呂上がりに定番通りビールを飲み干しから、予定通りレトロな市営バス(100)をキャッチして甲斐大和駅へ。甲州街道にあるセブンイレブンで酒とつまみを調達し、駅に戻れば既に高尾行き電車は入線済み。あとはほろ酔い気分で車窓から山々を眺めていればいつのまにか終点です。でもって今日も引き続き西国分寺の居酒屋「一葉松」に向かったのでした。それにしても今回は、ほぼ全行程が雑木林で覆われていて和みました。きっと新緑の頃は素敵だろうな・・・。

 

今回の実働時間:4時間10分 

今回の累積登高差:937m

今回の踏破距離:9.7km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

【01】竜門橋でタクシー下車。今日は二人旅。

【02】しばらく立派な林道を進む。

【03】この先の切り通しになっているところが尾根の取り付き。

【04】尾根に取り付く前に茶湯山に登ってみました。

【05】尾根には立派な木段が・・・!

【06】ところが大天嶽直下で突然木段は無くなる。造るのやめた?

【07】神社がありました。

【08】水野田山方面にも立派な木段。

【09】ここが大天嶽山頂。

【10】「大天狗山」と書いてある標識もある。

【11】「大天嶽」の標識。

【12】「木賊山」でもあるらしい・・・?

【13】破魔射場丸方面。

【14】ふっかふかの落葉の山道。

【15】竜門山に到着。

【16】ここが古部山です。

【17】その先に「本古部山」が。でも殆ど「山」では無い!

【18】ここが三角コンバです。

【19】三角コンバから境沢橋へ下る。この辺り間伐してます。

【20】途中、大菩薩嶺が見えました。

【21】境沢橋の脇が登山口になっていました。

【22】日川林道を下る。

【23】木賊集落から見上げる木賊山(大天嶽)。

【24】やまと天目山温泉で一風呂浴びました。

【25】ここは山梨県では一番のアルカリ度だそうです。

 

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