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井手山岳会日本支部

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142回井手山岳会日本支部登山のご報告   reported by H.Tanuma
 
行き先:【中央沿線/大久保山(1,241m)&岡松ノ峰(1,345m)
日にち:23()
 

JR
中央線「高尾」駅[8:01](電車)JR中央線「大月」駅[8:458:50](タクシー)

間明野(まみょうの)・大渡戸橋[9:009:15]〜切目(きりめ)[9:35]

ツチノオト(890m)[10:0010:10]P2(1,170m付近)[10:4510:55]〜大久保山(1,241m)[11:18]〜送電線鉄塔[11:2012:20]〜岡松ノ峰(1,345m)[13:1513:30]〜小沢ドウミ[14:0014:10]〜恵能野(えのうの)[15:40]〜遊仙橋(ゆうせんばし)[16:0016:10](タクシー)

JR中央線「大月」駅[16:2016:35]JR中央線「西国分寺」駅[17:41]
 

 中央沿線では、笹子トンネルから手前で我々が殆ど踏み入れていない空白地帯はもはや大菩薩連嶺の東側だけとなってまして、今回はその中で「大久保山」と「岡松ノ峰」をチョイスしてみました。いずれも大谷ヶ丸付近から南東側に延びる尾根に連なる山ですが、昭文社「山と高原の地図」には一切ルートの記載がなく、いわばワイルドな領域。(ま、それが登ってみたい気持ちをちょっとくすぐるわけでして・・・。^^;)でも、大久保山の近くには送電線の鉄塔が立っているので、きっと東京電力がなんらかのルート整備をしてくれているはず。今日は朝から夕暮れまで一片の雲もない絶好の日和、まだ先週からの風邪が抜けきらず調子はいまいちでしたが、隊長とタマちゃんと3人で行ってまいりました。先ずは大月駅からタクシーで間明野まで(2,970円)行き、切目峠に上がります。峠にある道標には、右手尾根方向に「大久保山」を指し示しているだけでなく、正面を反対側へ下る方向に「滝子山」と書いてあり少々驚く。ここから目指すなんて物好き向きだなーと思ったけれど、そもそもここに来る奴は全て篤志家なのだと気が付きます。峠からは夏だったらやや藪っぽいかも知れませんが、この季節は全く問題なし。確かな踏み跡を焦らずゆっくりと登れば890mのピーク(ツチノオトというらしい)。眺望はないが雑木に覆われていると日射しは得られて良い気持ち。まだまだ先は長い。923m(ハコスラというらしい)をクリアすると大久保山への本格的な登り。九十九折りなどという気の利いた道にはなっていないので、したたかな爪先上がりの尾根を「はーはー」云って直登すればやがて大久保山の肩(1,170m付近)に到着。ここまで来ればもう大久保山は手に入れたようなもの。山頂も基本的に眺望ゼロですが、落ち着いた雰囲気でなかなか。きっとミズナラやブナの葉が茂る頃は良い感じでしょう。昼食は、そのちょっと先にある送電線鉄塔でとりました。鉄塔からの眺めは抜群。殆どぐるりと360度の展望が得られます。なかでも目の前のどっしりした滝子山はうっすらと雪をまとって一層引き締まって見えます。さて次は岡松ノ峰を目指すわけで一旦下りますが、つい見慣れた東京電力のプラスチック製階段につられて下ると、なんだか方向が違うようだしちょっと下り過ぎる。このままだと今日の山はこれにて終了、ということになりかけそうなところで気が付き再度鉄塔まで登り返す。どうもさっきのは単なる巡視路のようです。およそ20分程ロスしましたが、気を引き締め直して岡松ノ峰へ。鞍部からの登りは大久保山への登り以上の急勾配でしごかれますが、それでも30分ほど我慢すればなんとか山頂に着きます。ここも眺望無し。この尾根に夏に来たら「森を見て山を見ず」ということになるのでしょう。ここから「小沢ドウミ」まで急降下なのでアイゼンを着装。笹に覆われているので手掛かりは得られるものの、この季節でなくともアイゼンが欲しいような急斜面です。 降り立った小沢ドウミはいわゆる「キレット」なのですが、現在は林道がどーんと横断していて元の自然の景観は全く損なわれています。むしろ林道を通すために切り通しを造ったようにさえ見えます。なにはともあれここでアイゼンを外し、あとは林道をのんびり下ればいいだけと思って恵能野側へ。快調に下っていくとやがて工事中の堰堤が現れ、なんと林道はそこでおしまい。再び踏み跡程度の山道を下ることになり
ます。もちろん山道が嫌いというわけではけっしてありませんが、すっかり「林道モード」になっていて、もう今日の山は終わったー、と思い込んでいたので少々ガッカリでだるくなる(風邪のせいもありますが)。か細い踏み跡はやがて、いにしえのしっかりした道と合流し、恵能野川を飛び石伝いに何度か渡渉して、朽ちかけた危なっかしい橋を2つ程渡るとようやく恵能野の集落。切目峠への分岐を探しながら下っていたのですが結局見つからず仕舞い。課題が残りました。
遊仙橋からタクシーに乗り大月駅へ。具合良く「ホリデー快速」が来たのでビールとワインを買い込んで乗車、今日は立川では下車せず、西国分寺まで行ってみました。あえて西国分寺に行ってみたのは二軒ある蕎麦屋が個人的な狙い。「山泉」は残念ながら休み(土曜日で休みとは、もう売り切れということでしょうか)で、「潮」に行ってみました。注文した料理はどれも美味しく、酒の「浦霞」と「黒帯」にも満足、目当ての蕎麦も絶品でしたが、やや敷居が高く感じられたのは親爺さんの愛想無さのせいか、禁煙だったせいか(この頃の蕎麦屋は禁煙が多い)・・・。そのせいでもう一軒、西国分寺駅前にある居酒屋「一葉松」にも行ってしまいました。ここは大女将の愛想も良く、落ち着けます。しばし「店のサービス論」を肴に話が弾みました。

 

今回の実働時間:5時間00分

今回の累積登高差:913m

今回の踏破距離:10.0km

 

〜 以下クリックすると大きな写真がご覧になれます 

 

【01】間明野の先の大渡戸橋にて。

【02】これは間明野にある金山神社。

【03】神社の裏手から登ります。

【04】切目峠に到着。

 

【05】「ツチノオト」のピークにて。

【06】大久保山への強かな登り。

【07】大久保山の肩から仰ぐ滝子山。

 

【08】大久保山に到着。後ろは雁ヶ腹摺山方面。

【09】鉄塔に着きました。

 

【10】ここの眺めは秀逸です。白谷ノ丸と雁ヶ腹摺山。

【11】富士山も今日はくっきり見えます。送電線がちと邪魔ですが・・・。

【12】行く手の岡松ノ峰と1,447m峰。

 

【13】道を間違えて再び鉄塔に戻る。

【14】岡松ノ峰への登りにかかります。

【15】登りの途中から振り返るとこんな感じです。

【16】岡松ノ峰に到着。

 

【17】今日もタマちゃんのアイゼン装着を隊長がお手伝い。

【18】小沢ドウミへの下りに突入。この辺りは笹原です。

【19】一気の急降下で足が竦んだのか?

【20】小沢ドウミを横切る林道が見えてきました。

 

【21】小沢ドウミから見る白谷ノ丸。

【22】林道を下ると正面に鉄塔が見えます。

【23】この橋は、端を歩かずど真ん中を進んで下さい!

【24】大月駅にてホリデー快速と。

 

 

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